上図は、先手矢倉模様に後手が5筋から仕掛けた展開で△4六歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-435で後手有利。
後手の4七の金と7三の角のラインの圧力が大きく、先手は抑え込まれた状態で苦しい局面ですが、評価値は後手有利なものの思ったほどの差は開いていないのが意外でした。
このような展開からどうやって粘るかという感じですが、本譜は単調すぎたようです。
▲5五歩△5七歩▲2六銀△5八歩成▲同銀△同金▲同飛△4七歩成で、ソフトの評価値-1330で後手優勢。

この手順の▲2六銀は金と銀の交換を避けた手ですが、△5七歩から△5八歩成で金と銀を交換して△4七歩成とされると先手苦しいです。
先手は2六の銀も遊んでいるのでこの展開はさっぱりだったようです。
▲5五歩では▲8八玉があったようです。
▲8八玉△3七金▲同桂△4七歩成▲6四歩で、ソフトの評価値-461で後手有利。

この手順は、▲8八玉と辛抱して後手から3七の地点で金と銀の交換をさせて△4七歩成に▲6四歩とする手です。
この手順の組み合わせは全く見えていませんでした。
▲8八玉とする手や3七の地点で駒を交換する筋や、▲6四歩とする手のどれも気がつかなかったです。
この3手のうち1手でも気がつけば、もう少し悪いなりに勝負形になっていたのかもしれないですが、勝負所でどの手も見えていないようでは厳しいです。
▲6四歩に△同角なら▲5五銀△3七と▲2九飛△2八と▲4九飛△7三角▲3五歩で、ソフトの評価値-318で後手有利。
この手順は、▲5五銀と出る手が▲6四歩と突き捨てた効果で、後手の△2八とは▲同飛なら△5五飛▲同歩△同角が王手飛車になりますが、▲4九飛と逃げればまだ先手が悪いなりにこれからの将棋だったようです。
後手のと金が少しそっぽにいったのも大きいです。
悪い局面からの粘り方が参考になった1局でした。