右玉は駒をもらってカウンターを狙う

上図は、角換わりからの進展で△8八馬と9九の馬が引いた局面。ソフトの評価値+209で互角。

数手前に7八の金が▲6七金と上がって△6六馬を防いだのに対して、後手が9九の馬を△8八馬と引いた形です。

駒割りは飛桂と角銀の交換でいい勝負のようです。

後手玉は4枚で囲っていますが、先手は1筋を詰めて2六に桂馬が控えているのでいつでも端攻めがあります。

先手玉は右玉でやや玉が薄く、7五の角と3六の香が睨んでいるのでこちらも神経を使います。

そのような意味で、対局中は後手にあまり駒を渡さないように攻めましたがよくありませんでした。

実戦は、△8八馬以下▲3四歩△同銀右▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1四香△2五銀で、ソフトの評価値-1548で後手優勢。

この手順は、3筋と1筋に手を広げて8一の飛車を活用させようと思ったのですが、最後の△2五銀と守りの銀を攻めにも使えるような形になると先手の失敗です。

3六の香車が利いているので、▲2五桂とすることができません。

このような展開になると6九の飛車がさっぱり働いていない形で、玉頭戦は後手に分がありそうなので先手は攻めるタイミングが早すぎたようです。

▲3四歩では▲2九飛がありました。

▲2九飛△7八馬▲6九香で、ソフトの評価値+100で互角。

この手順は、▲2九飛と飛車を2筋に回って2筋に利かす形です。

後手は遊んでいる馬を活用する意味で△7八馬としますがそこで▲6九香と辛抱するのが右玉らしい手です。

右玉を指し慣れていないと多分この手は浮かばないような感じがしますし、自分もこの手は浮かびませんでした。

右玉はのらりくらりと指す感じで、相手に動いてもらって駒が増えればカウンターを狙うようなところがあるので、このような辛抱も必要なようです。

駒が増えればカウンターを狙うパターンとしては、▲6九香に△6七馬▲同香△5七金と暴れるような筋があります。

▲6九香以下△6七馬▲同香△5七金▲同金△同角成▲1三角で、ソフトの評価値+99991で先手勝勢。

この手順は、△6七馬と金を取ってから△5七金と張り付く手で、部分的には先手玉はかなり危ないです。

しかし駒をたくさん渡すと詰み筋が出てくるのも1筋を詰めていた効果で、▲同金△同角成に▲1三角と打って詰み形です。

▲1三角以下△同歩▲同歩成△同香▲同香成△同玉▲1四香△2二玉▲1二金まで詰みです。

この例はうまくいきすぎですが、先手は駒をたくさんもらってカウンターを狙うパターンです。

右玉は駒をもらってカウンターを狙うのが参考になった1局でした。