位を取って後手の駒組みで穴熊を目指す

上図は、角交換振り飛車からの進展で△8三銀と上がった局面。ソフトの評価値+181で互角。

先手は7筋に位を取ったので、位の確保ということで▲7六銀と上がったのですが、少しタイミングが早かったかもしれません。

本譜は▲7六銀以下△7二金▲8六歩△4五歩▲同歩△4二飛で、ソフトの評価値+95で互角。

この手順は、▲7六銀と位を確保した瞬間に7六の銀が浮いた状態に後手から△4五歩▲同歩△4二飛と仕掛ける展開です。

7六の銀と5八の金が離れて少し駒の連携が取れておらず、先手玉は後手玉より薄い形なので、ここで動かれる展開になるのは少し先手が不本意です。

▲7六銀では▲6八金右がありました。

▲6八金右△7二金▲9八香で、ソフトの評価値+116で互角。

この手順は、玉頭位取りにするのでなく穴熊を目指す指し方です。

普通は7筋に位を取ったら位の確保で▲7六銀とするのはよくあるのですが、位を取っても位を確保せずに駒の連携を確保した展開にします。

▲9八香に△7四歩なら▲同歩△同銀▲3六歩で、ソフトの評価値+335で先手有利。

この手順は、後手が△7四歩から歩の交換をする手で、先手は7筋の位は取られますが▲3六歩と突くことでいつでも▲3五歩から後手の桂馬の頭を狙う展開で先手が指しやすいです。

また後手が逆に7筋の位を取っても、先手は穴熊にすれば低い陣形なので位はたいして気になりません。

▲9八香に△4五歩なら▲同歩△4二飛で、ソフトの評価値+155で互角。

この手順は、後手からの仕掛けが実戦と似たような展開ですが、先手は駒の連携が取れているので実戦よりは指せそうです。

ただし、形勢は互角で後手の仕掛けも先手からするといやな指し方だと思います。

最初の局面から先手有利になるのは簡単ではなさそうで、いい勝負のようです。

位を取って後手の駒組みで穴熊を目指すのが参考になった1局でした。