上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五角と打った局面。ソフトの評価値-299で互角。
駒割りは角銀と香の交換で圧倒的な駒損ですが、評価値は互角だったのが意外でした。
△3五角打のような手は直接的には△7九角成が狙いですが、振り飛車側からするとあましにいった手で先手は駒損なので▲7八金打とすれば攻めの戦力が半減します。
△3五角打に▲7八金打なら△5九飛で、ソフトの評価値-1087で後手優勢。
▲7八金打とすると先手玉は堅くなりますが、後手玉への攻めが半減するので後手も安心します。
△5九飛と打つと次の△7九角成の受けがなく、先手は▲8三桂成くらいしか手がありませんが手が限られてきますのでやや単調なようです。
実戦は▲8三桂成△同銀▲同香成△同玉▲8五飛で、ソフトの評価値-910で後手優勢。

この手順は先手は受けずに▲8三桂成から▲8五飛とする手で部分的にはありそうです。
ただし▲8五飛には△8四銀の受けがあり、▲6五飛には△7九角成があるので▲8四同飛ですが△同玉で▲7五金に△8三玉で、ソフトの評価値-855で後手優勢。
この手順は、先手にもう少し持ち駒があれば面白いのですがやや駒不足です。
先手が苦しくやや自滅的に手が進んでいる感じで、相手に攻めてもらって駒を蓄えて後手玉に攻める形の方が含みがあったようです。
最後の▲8五飛で▲5三とで、ソフトの評価値-465で後手有利。

この手順は、8筋で清算をしてから▲5三とと金を寄る手です。
この手は金取りですが詰めろではないです。
後手として一番まずい展開は、▲5三と以下△7九角成▲同銀△同角成▲8四銀△同玉▲8二飛△8三香▲7五金△9四玉▲8五角△同香▲同飛成まで詰みです。
この展開は先手の攻めるは守るなりで、5三にと金がいますので駒がたくさん入ると▲8四銀から後手玉が詰んでしまいます。
▲5三とに△7二金なら▲8六飛△8四桂▲7五銀△9五銀▲8四銀△同銀▲9五桂△9四玉▲8四飛△同玉▲7五金△9五玉▲8五銀で後手玉は受けなしです。
この手順は△7二金と逃げると後手は7筋に逃げにくくなり、▲8五飛と打つ後手は歩切れで合駒が悪いです。
また▲5三とに△同金なら▲7一飛で、ソフトの評価値+25で互角。
そのような意味で▲5三とはあなどれない手で、後手は玉の上部を手厚くする△8四銀と打つのが有力みたいですが、以下▲6二と△同金でソフトの評価値-657で後手有利。
後手有利みたいですが、これなら先手ももう少し粘れそうです。
少し複雑にして粘るのが参考になった1局でした。