どの形で棒銀を受けるか

上図は、先後逆で相掛かりから▲3六銀とした局面。ソフトの評価値-33で互角。

▲3六銀は▲2五銀から棒銀で2筋から動いていく狙いです。

狙いはやや単純ですが、受ける方はしっかり受けないと形勢を損ねます。

棒銀から銀交換になると、一般的には攻めている方が有利なのでその展開は避けないといけません。

本譜は桂馬を使って受ける展開にしました。

▲3六銀以下△8八角成▲同銀△3三桂で、ソフトの評価値+102で互角。

この手順は、後手から△8八角成と角交換をして△3三桂と跳ねて▲2五銀と出るのを防ぎます。

△3三桂に▲2五銀なら、△4四飛▲5八金△2五桂▲同飛△1四角で、ソフトの評価値-774で後手有利。

この手順は、△3三桂に▲2五銀はさすがに無理で、△4四飛として▲5八金の受けに銀を取ってから△1四角で後手が指せそうです。

△3三桂に▲2五銀に△同桂▲6六角△4四飛の展開でも後手指せそうです。

よってこれ以上先手の銀は前に出れないのですが、ソフトの評価値は互角の範囲といえ先手に傾いているのが気になります。

評価値が下がったのは、後手から角交換して1手損になるのがよくないのか、後手の3三の桂馬の頭を守るための駒組みがよくないのか不明ですが、興味深いところです。

△8八角成では△9五歩がありました。

△9五歩▲2五銀△3三桂▲3六銀△4二銀で、ソフトの評価値-8で互角。

この手順は、後手は角交換をせずに△3三桂と跳ねて受ける展開です。

この形は、後手の角は桂馬の影に隠れているので使いづらいのですが、角交換をして受ける形より後手の評価値がいいのが少し意外でした。

このように受ける形も見たことがありますが、理にかなっているということでしょうか。

後手は△4四歩から△4三銀として3三の桂馬の頭を守る形にして、2二の角は△1四歩から△1三角として使う感じだと思います。

力戦型なので方針を決めるのが難しい指し方です。

棒銀の受け方が参考になった1局でした。