2枚銀の序盤

上図は、2枚銀からの進展で△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値+20で互角。

2枚銀は4六の銀や6六の銀の形で、対居飛車や対ゴキゲン中飛車などにたまにでてくる形で、急戦志向の指し方です。

本局も急戦調のつもりで駒組みをして、先手はこれ以上待つ手を指しても仕方ないかと思い、少し無理でも動いていきました。

本譜は▲3五歩△同歩▲5五歩△同歩▲4五銀で、ソフトの評価値-105で互角。

この手順は、3筋と5筋の歩を突き捨ててから▲4五銀とぶつける手でこの戦型だとよくでる筋です。

歩を突き捨てると歩損になりますが、歩を突き捨てることでまた同じ筋に歩を使えます。

後手が3一玉と4一金と低い構えなので、仕掛けても少し無理かと思いましたが、どう指したらいいかよく分かっていませんでした。

評価値を見る限りでは、やはり仕掛けは少し無理みたいです。

▲3五歩は候補手にも入っていませんでした。

後手は2二の角を△3三角から△2四角とする筋か、3五の歩を突き捨ててから△1三角のような先手玉を睨む筋で、先手がやや無理っぽい感じの評価値みたいです。

ただし受けの力がいる難しい指し方です。

▲3五歩では▲2九飛がありました。

▲2九飛△4二金上▲5八玉で、ソフトの評価値-47で互角。

この手順は、先手は仕掛けを見送る手です。

急戦形から仕掛けるつもりで指していたのに、方向転換で手待ちのような指し方に変えるのは同じ将棋では気持ち的に難しいです。

相手の駒組みによって仕掛けずにタイミングを図るということですが、先手は飛車や玉の位置の違いなどで、将棋の質が変わってくるのが難しいです。

特に▲5八玉の形は、後手から△5五歩▲同歩△5六歩の垂れ歩でも随分気持ちの悪い形ですが、このあたりは実戦でどの程度危険な玉なのかは試してみないと分かりません。

人間が指すと線のような感覚で将棋を指すのに対して、ソフトは点のような感覚の違いかもしれません。

2枚銀の序盤が参考になった1局でした。