思ったより差が開いていた局面

上図は、横歩取り勇気流からの進展で△4四角と打った局面。ソフトの評価値+1103で先手優勢。

後手の△4四角は△3五角とか△8八角成とか5三の地点を補強するという意味があり味のいい角を打たれたと思っていたのですが、この局面がすでに先手優勢なのは気がつきませんでした。

ただし△4四角は色々な手を含みにしていますが、すべての手を指せるわけではなく1つしか指せません。

この局面では△4四角を上回る手があったようです。

実戦は△4四角以下▲7七角△同角成▲同桂△4四角▲6六角△同角▲同歩△4四角で、ソフトの評価値+1115で先手優勢。

この手順は、角には角ということで▲7七角や▲6六角と合わせて後手からの△8八角成を消して悪くはなかったようですが、これより明快な手順があったようです。

△4四角以下▲2四歩△8八角成▲2三歩成△7八馬▲同玉△6九銀▲同玉△8九飛成▲5八玉△8八龍▲6八銀△3四歩▲同飛△3三歩▲6六角で、ソフトの評価値+2221で先手勝勢。

これらの手順は後手がやや無理とはいえ、先手からすると一番気になる手順です。

この手順は、▲2四歩と打つ手で△同銀なら▲3二飛成がありますので後手は△8八角成とします。

△8八角成に▲同金なら△同飛成がありますので先手は▲2三歩成としますが、△7八馬から△6九銀と後手は迫ってきます。

△6九銀▲同玉△8九飛成に▲5八玉が軽い受けで、それに対して△8八龍が先手からすると少し嫌な手です。

▲6八銀と打った時にいつでも△7七金と張り付いて、▲6九銀と受ければ△6八金▲同金△7七銀というように千日手模様にする筋があります。

この場合は、変化手順のような▲6六角と打って7七の地点を受ければ問題がないようで、後手が少し駒不足のようです。

また別の手順で▲2四歩以下△3五角▲同歩で、ソフトの評価値+1085で先手優勢。

▲2四歩に対して△3五角もありますが、じっと▲3五同歩で先手がいいようです。

▲3五同歩では▲2三歩成も魅力的ですが、△4四角▲8七歩△8五飛で、ソフトの評価値+640で先手有利。

この手順は、△8五飛と引かれると△4五飛と△2三金があるので勢い▲3二と△4五飛と進みますが、金銀と角桂の交換で駒の損得はほとんどありません。

よって△3五角には▲3五同歩で、先手には▲2三歩成や▲7七角や▲5三桂成△同玉▲7五角のような狙いがあって先手が指せるようです。

思ったより差が開いていた局面だったのが参考になった1局でした。