上図は、先後逆で横歩取り青野流の進展から▲3三角成と角を取った局面。ソフトの評価値-59で互角。
この局面は、△同桂か△同金のどちらかですが実戦は△同桂としました。
なお、△同金もあったようですが、以下▲8七歩△7六飛▲8四飛△8二歩▲8五飛で、ソフトの評価値+79で互角。
この手順は、△同金とすることで先手を取る狙いですが▲8七歩から▲8四飛とすると後手も受けるしかないので以下▲8五飛と回った形は次に▲2五飛があり後手も少しいやな形です。
金が3段目にでる指し方は力強いのですが、自陣に隙ができやすくなりますので注意が必要です。
本譜は△3三同桂▲8七歩△7六飛▲8三角△2七歩成▲6五角成△7四飛で、ソフトの評価値-520で後手有利。

この手順は、△同桂以下△2七歩成とと金を作る手で、と金ができれば後手が指せそうです。
△7四飛とぶつけたときに気になっていた手が、▲同馬△同歩▲2四飛でした。
この手順は、飛車と角の交換から▲2四飛とすることで▲2一飛成と▲2七飛をみた手です。
後手としても▲2一飛成と飛車を成らせるのは少し勇気がいります。
△7四飛以下▲同馬△同歩▲2四飛△5五角で、ソフトの評価値-583で後手有利。

この手順は、飛車と角の交換をしてから▲2四飛までは自然ですがそこで△5五角が少し打ちづらいです。
△5五角では△2三歩▲2七飛△5五角の方が自然かと思っていたのですが、飛車成りを受けない△5五角が少し驚きました。
△2三歩と打たせて▲2七飛とと金を取られるのがもったいないということだと思います。
△5五角以下▲2一飛成△9九角成▲2三歩△4五桂▲7七桂△5四香▲6八銀△2四角▲4八銀△8九馬▲7九歩△7八馬▲同歩△3八金で、ソフトの評価値-976で後手優勢。
この手順は、△9九角成として▲2三歩に△4五桂と盤面全体の駒を使う展開で、馬が2二の地点に利いています。
▲7七桂と馬の道を遮断すれば取ったばかりの香車を△5四香と打って手をつなげる感覚です。
先手に飛車を成られてもそれ以上に後手が厳しい手を指すという感じで、このあたりの感覚はこの戦型特有みたいです。
飛車を成らせて攻めるのが参考になった1局でした。