上図は、2枚銀からの進展で▲4五銀に2二の角が△3三角と上がった局面。ソフトの評価値-42で互角。
△3三角と上がったのは、▲3四銀に△2四角の受けを用意した手で2二の角のままでは▲3四銀から▲2三銀成の筋があります。
ただし、△3三角は▲3四銀や▲2五桂とすると角取りになるので、少し難しい受けでこの形特有です。
後手は△2四角から△3六歩とすることで、角道が通って先手玉は急に危ない形になります。
実戦は△3三角に▲1五歩△同歩▲3四銀で、ソフトの評価値-287で互角。
この手順は、先手が▲1五歩と突き捨てるので以下厳しく攻めるという展開ですがやや単調で、▲3四銀には△2四角がしっかりした受けなので先手も簡単ではありません。
▲1五歩では▲5四銀がありました。ソフトの評価値+19で互角。

この手順は1筋の歩を突き捨てることなく▲5四銀とします。
▲5四銀は後手の角を目標にする指し方でないので、一目あまり厳しくなさそうですが次に▲6三銀成を狙っています。
▲6三銀成としても後手の玉が3一で遠いのですが、単調に攻めていって反動でカウンターの攻めを受けるよりかはゆっくりした戦いになります。
なお、▲5四銀で▲4四銀とすれば銀交換で、銀が捌けるという考えもありますが、△同角とされると後手陣がさっぱりして後手玉にいやみがなくなります。
普通は攻めの銀と守りの銀を交換すると攻めの方が得というのが一般的ですが、この戦型では当てはまらないようです。
▲5四銀に△5二金と受けるのが普通ですが、▲7五歩△同歩▲7四歩△8五桂▲8六歩で、ソフトの評価値-31で互角。
この手順は、▲6三銀成と受けた手に▲7五歩とB面攻撃をする手が継続手で、やや無理っぽいところはありますが、後手の桂馬を取りにいって実戦的にはいい勝負のようです。
▲5四銀に△2四角▲6三銀成△3六歩▲6四成銀△3七歩成▲同金で、ソフトの評価値+53で互角。

この手順は、後手の銀は見捨てる形ですが、△2四角から△3六歩と先手からすると一番いやな形で攻める展開です。
以下▲3七同金で銀と桂馬の交換ですがいい勝負のようで、以下△8五桂でどうかという将棋です。
先手玉は薄いので大変ですが、薄い玉で戦う将棋もたくさん指してその戦型の玉の距離感を掴むというのも大事だと思っています。
2枚銀からの継続手が参考になった1局でした。