居飛車穴熊の序盤

上図は、後手振り飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+167で互角。

ノーマル四間飛車に普通に穴熊に組むとこのような局面がたまにでますが、ここからの指し手がいまひとつだったようです。

本譜は、▲1六歩△9四歩▲3七桂△9五歩▲2六飛△5五歩▲2四歩△同歩▲1五歩△8五桂で、ソフトの評価値-88で互角。

この手順は、1筋の2手と▲2六飛はあまり意味がないようで、△1五角のような筋を事前に受けたつもりだったのですが、後手に9筋を伸ばされ△8五桂とされた局面は、互角とはいえ後手の方に駒の勢いがあります。

特に▲2六飛と指すとこの瞬間に戦いを起こされると飛車の位置や働きが悪すぎます。

また6八の金も5七の銀に紐をつけたつもりで駒を動かさなかったのですが、穴熊の固さからいえば▲7八金寄の形を目指すべきでした。

このあたりの先手の手の組み合わせが悪すぎでした。

▲1六歩では▲7八金寄がありました。

▲7八金△9四歩▲9六歩△5五歩▲2四歩で、ソフトの評価値+146で互角。

この手順は△9四歩に▲9六歩がまず気になります。

人間の感覚では穴熊の端歩は受けないのが一般的ですが、使っているソフトは穴熊でもほとんど端を受けます。

端を受けたら、将来後手から端攻めをするのが1手早くなるのですが、△9五歩に▲同歩とした形が、△9六歩に▲同歩より後手玉に近いということかもしれません。

端歩は心の余裕とも言えそうですが、受けが強くないと少し指しづらいです。

このあたりは端歩を受けて実際に後手からの攻めを受けるパターンを覚えないとなかなか理解できないようです。

後手は銀冠に組むのでなく高美濃から△5五歩と仕掛ける形で、将来△9五歩▲同歩△8五桂の端攻めを含みにしています。

△5五歩には▲2四歩が手筋です。

▲2四歩に△同角なら、▲6八角△5二飛▲4八銀△3五歩▲5五歩△同飛▲6九金で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は、▲4八銀と▲6九銀が駒が少し下がるので考えづらいのですが、このような手も知っておくと手が広がりそうです。

▲2四歩に△同歩なら、▲3七桂△3五歩▲2六飛△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂▲8六角で、ソフトの評価値+176で互角。

この手順は、△3五歩に▲2六飛とすることで先手の飛車の働きを悪くする手ですが、9筋の端攻めにも▲8六角でいい勝負のようです。

居飛車穴熊の序盤が参考になった1局でした。