動いて不利になるなら辛抱する

上図は、後手陽動振り飛車からの進展で5四の金が△4五金とした局面。ソフトの評価値-159で互角。

この局面は先手が香得ですが、歩切れで3歩損でいい勝負のようです。

△4五金は守りの金を攻めに使う手なので強い手で、▲4五同銀なら△同銀で△8四飛と△3七歩成があるので金は取れません。

8四の角もいまひとつ働きが悪く、後手の飛車に狙われやすい位置なので指し手が難しいと思っていました。

本譜は、▲6四香△7一金▲6五桂△4六金▲同歩△5五銀▲6二金で、ソフトの評価値-949で後手優勢。

この手順は、▲6四香と歩の裏側に香車を打つ手で△6三歩は2歩なので打てません。

よって△7一金と利かせたのですが、▲6五桂に△4六金から△5五銀と催促されると先手の攻めが細いです。

この展開は、先手から攻めにいって攻めが切れそうなので指し手がまずかったようです。

▲6四香では▲4八金がありました。ソフトの評価値-198で互角。

▲4八金は3七の地点を受ける形で、1手ためる手で持ち駒の香車は温存します。

▲4八金に△4六金なら▲同歩△5五銀▲7五角△6六歩▲同歩△同銀▲同角△同角▲6七香で、ソフトの評価値-249で互角。

この手順は、△5五銀が角取りと△6六歩をみて味がいい手ですが、清算して▲6七香と打つとまだ大変な形のようで、後手も決めにいくと怖い感じです。

たしかにこのような手順であれば本譜よりはるかにいいです。

実戦は先手は動くのが早すぎで、もう少しもたれるような指し方をして後手に迷わせる形にした方が実戦的だったみたいです。

自分から動いて攻めが切れて不利になるのであれば、辛抱する指し方を選択するというのが簡単そうでなかなか難しいですが、そのような指し方も身につけたいです。

動いて不利になるなら辛抱するのが参考になった1局でした。