上図は、相居飛車のお互いに2枚銀からの進展で▲3六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-633で後手有利。
この局面は、後手の手番で後手の角が先手玉を睨んでおり、持ち駒も銀と桂馬があるので、先手はいやな形で苦しいと思っていました。
本譜は△5六桂で以下▲5八金△6八銀▲同金右△同桂成▲同金△8七飛成▲7九銀で、ソフトの評価値-436で後手有利。

この手順は、金と銀桂の交換で、後手は飛車が成れて気持ちがいいですが、▲7九銀とされると後手有利も意外とまだ大変なようです。。
ここで△6八角成とする手はありますが、2四の角がいなくなると▲3三飛成の筋があるので後手は決断がいります。
最初の局面ではぱっと見で△5六桂が浮かぶのは自然だと思いますが、少し手順を変える手がありました。
△5六桂で△4四桂がありました。
△4四桂▲3九飛△5六桂▲5八金△3八歩で、ソフトの評価値-567で後手有利。

この手順は、△4四桂と飛車取りと打ってから▲3九飛に△5六桂と時間差で桂馬を跳ねる手です。
最初の局面と違って先手は飛車の位置が違います。
△5六桂に▲5八金は自然ですが、そこで△3八歩が継続手です。
△3八歩に▲同飛なら△4九銀がありますので▲2九飛としますが、先手は飛車がいつでも▲3三飛成とする筋が消えるのが痛いです。
▲2九飛△6八銀▲同金右△同桂成▲同金△8七飛成▲7九銀△4八金で、ソフトの評価値-538で後手有利。
この手順は実戦と似ていますが、先手の飛車の位置を変えて後手玉が少し安全になるという指し方で、形勢はまだ大変ですが後手の攻めをふりほどくのは大変です。
飛車の位置を変えて攻めるのが参考になった1局でした。