上図は、相居飛車からの終盤戦で▲3三歩と打った手に△4二金と3二の金が逃げた局面。ソフトの評価値+1801で先手優勢。
▲3三歩と打てたのは大きく、飛車銀と角の交換で先手が駒得で評価値は先手優勢ですが、後手の3五の角と6五の桂が働いており結構難しいと思っていました。
▲3二飛と打つ手は△同金なら以下後手玉は詰みですが、△4一玉とされるとはっきりしません。
実戦は▲6一飛と打って後手の手を見たのですが、△5一歩とされると大変だったようです。ソフトの評価値+890で先手優勢。

▲6一飛に△5一歩が大駒は近づけて受ける手で、▲同飛成なら△4一金打で龍をはじいて先手を取る狙いです。
△5一歩に▲同飛成なら△4一金打▲9一龍△5七桂成で、ソフトの評価値+617で先手有利。
この手順は時間がなかったら十分に考えらえる展開で、まだ先手がいいようですがだいぶあやしくなります。
▲6一飛では▲3四銀がありました。
▲3四銀△5七角成▲同金△同桂不成▲7九玉で、ソフトの評価値+2135で先手勝勢。

この手順は、▲3四銀と踏み込む手で角取りなので後手は△5七角成とします。
▲5七同金に△同桂成が普通ですが、▲5一飛の王手から▲5七飛成と桂馬を取る手があります。
飛車を持っていると相手玉を寄せることばかり考えることが多いのですが、攻防の飛車を打って守りにも活用させるというのがうっかりしやすいです。
よって後手は王手が先手と△5七同桂不成としますが▲7九玉とします。
この形は先手玉にも後手玉にも即詰みはないようですので、後手は先手玉に詰めろをかけていくことができるかが気になります。
▲7九玉に△8六歩なら、▲6一飛△4一銀▲9七銀で、ソフトの評価値+2326で先手勝勢。
この手順は、△8六歩は△6九金打以下の詰めろですが、▲6一飛と王手で合駒請求をして銀を1枚使わせてから▲9七銀と玉を広くすれば先手が残っているようです。
終盤で優勢になっても1手でおかしくなるのが将棋の難しいところなので、全く油断はできません。
終盤は持ち駒の飛車を攻防に使うのが参考になった1局でした。