後手の飛車を責める

上図は、矢倉の脇システムからの進展で▲6八金引に6九の角を△4七角成とした局面。ソフトの評価値+598で先手有利。

駒割りは銀と香車の交換で後手が少し駒得ですが、▲2一とと桂馬を取れば駒損は回復できます。

ただしと金がいなくなるので、ちょっともったいないと思い▲1三歩と垂らして次に▲2一ととする予定があまりよくなかったようです。

本譜は▲1三歩△8五歩で、ソフトの評価値+499で先手有利。

この手順の▲1三歩は部分的にはある手ですが、△8五歩が厳しかったです。

玉頭なので▲8五歩と取りましたが、△同桂に▲8六銀と逃げても△7七歩が厳しいです。

△8五歩に別の手を指すのもありますが、△8六歩に▲同銀とした形は少し先手が気持ち悪いです。

▲1三歩では▲2一とがありました。

▲2一と△同玉▲7四桂で、ソフトの評価値+760で先手有利。

この手順の▲2一とは普通ですが、△同玉に▲7四桂がいい手でした。

このような形で▲7四桂と飛車を責める手はたまにあります。

後手の飛車がどこに逃げ方によっては先手玉が安全になります。

▲7四桂に△4二飛なら、▲5一角△9二飛▲1三歩△1一歩▲8四香で、ソフトの評価値+855で先手有利。

この手順は、△4二飛とすれば先手玉はだいぶ安全になるので、▲5一角から後手の飛車を目標に指す手で▲1三歩△1一歩と後手玉を狭くして▲8四香と盤面全体で指す感じで先手指せそうです。

▲7四桂に△8四飛なら、▲1三歩△1一歩▲6二桂成△8五歩▲同歩△同桂▲8六銀△7七歩▲7九金△5六馬▲4一角で、ソフトの評価値+502で先手有利。

この手順は、△8四飛には▲1三歩と垂らして△1一歩に▲6二桂成と攻めに使う手で、後手も△8五歩から継歩をして攻めますが▲4一角と打って次に▲1二歩成を狙っていい勝負のようです。

将棋としてはまだ難しいですが、手の流れから先手も手を作れているようです。

後手の飛車を責めるのが参考になった1局でした。