上図は、相居飛車の先手後手共に2枚銀からの進展で△3五角と打った局面。ソフトの評価値+220で互角。
対局中は最初はこの局面は先手が少し指せていると思っていましたが、△3五角と攻防に打たれると先手の攻めもやや細いので、形勢判断がまずかったかと思いました。
本譜は▲2五飛としましたが△2四歩と催促されると先手の攻めは大変だったようです。
持ち駒が少なく、3七にと金がいれば後手玉は簡単には捕まらないようです。
▲2五飛では▲5一馬がありました。
▲5一馬に△4三玉なら▲4六桂で、ソフトの評価値+563で先手有利。

この手順は▲5一馬と馬を敵陣に入る手があったようで、実戦では全く見えていませんでした。
▲5一馬で▲6四馬のように引いて使う筋は考えていたのですが、入る筋は全く浮かびませんでした。
▲5一馬に△4三玉とすれば後手玉が全く捕まらない形と思っていましたが、▲4六桂がありこれが▲4二馬の詰めろになっています。
この▲4六桂も全く見えておらず、勝負所で2手も有力手が見えていないようではまずかったです。
▲4六桂に△同金▲同歩△2六角▲2五金で、ソフトの評価値+456で先手有利。
この手順は△4六金に▲同飛が普通ですが、▲同歩に△2六角と飛車を取らせて▲2五金は仮に見えてもまず実戦では指せないです。
駒の損得より▲4二馬の詰めろを優先するというのと、飛車を渡しても2五の金が抜かれないという意味ですが、このような手もあると参考にしたいです。
▲5一馬に△2四歩で、ソフトの評価値+113で互角。

▲5一馬に△2四歩と柔らかく受ける手も攻める方としてはいやな手です。
△2四歩に▲同馬△同飛△2三銀▲3五桂で、ソフトの評価値+294で互角。
この手順もすべて難しく、▲2四同馬に△2六角と飛車を取られますが、▲3四桂と詰めろをかければソフトの評価値+1772で先手優勢。
このような飛車を捨てて攻める手も多分実戦では見えません。
よって▲2四同馬△同角▲同飛△2三銀に▲3五桂もまず見えません。
▲3五桂もかなり難しい手で詰めろですが、△2四銀と飛車を取れば▲5四角△3一玉▲3二歩△同金▲同角成△同玉▲2三金△3一玉▲4三桂不成まで。
よって▲3五桂には△同金ですが、▲4四飛と飛車を活用する筋でソフトの評価値+393で先手有利。
終盤はこれくらいの切れ味がないと、終盤力で勝てないようです。
馬を敵陣に入って使うのが参考になった1局でした。