上図は、脇システムからの進展で△8六銀と打った局面。ソフトの評価値+19で互角。
駒割りは銀と桂香の交換で先手が少し駒得ですが、後手も8六銀と先手玉に迫っているので少しいやな形です。
この局面でどう指していいか分からなかったので、▲5三歩と垂らして様子を見ました。
本譜は▲5三歩△同金で、ソフトの評価値-6で互角。

▲5三歩は今すぐに特に狙いがないのですが、嫌味な歩を垂らしたつもりで△同金であまりぱっとしなかったようです。
△同金の後は▲6五桂と打ちましたが△同銀▲同歩でまた後手に手番が回ってきているので、少し先手がつらいかもしれません。
時間稼ぎで指したため、できるだけ被害が大きくならないようにしましたが他の手もあったようです。
▲5三歩では▲8六同銀がありました。
▲8六同銀△同歩▲8五歩で、ソフトの評価値-21で互角。

この手順は、▲8六同銀△同歩とすることで後手の歩が4段目まできて、次に△8七銀と打たれるとさらに先手玉が薄くなるのですが、▲8五歩が後手にプレッシャーを与える手です。
▲8五歩は次に▲8四香と打って後手の馬や飛車を責める手や、△8五桂と打たれるのを消した手です。
相手玉に手をつけるのでなく、相手の狙いを消して相手の攻め駒を狙って指すのが少し浮かびにくいです。
▲8五歩以下△5六馬▲8四香△8七銀▲同金上△同歩成▲同金△8六歩▲同金△8三歩で、ソフトの評価値-117で互角。
この手順は、△5六馬と後手の飛車筋を通して馬を活用する手でせ、先手も▲8四香と打って後手の飛車の利きを止めてどうかという展開です。
△8七銀と打つことでさらに先手玉が薄くなりましたが、△8三歩と一息ついたときに先手に手があるかです。
△8三歩以下▲同香成△同馬▲7七銀で、ソフトの評価値-220で互角。
この手順は、▲7七銀と後手に攻められる前に守りを固める手で、金と桂香の交換でやや先手が駒損ですが、後手は歩切れなのでまだいい勝負のようです。
後手玉を攻めずに自陣に手を入れるのが参考になった1局でした。