上図は、角換わりからの進展で▲4二とと金を取った局面。ソフトの評価値+2277で先手勝勢。
この局面は先手の駒が後手玉に迫っておりうまくいけば後手玉を寄せきれそうと思っていましたが、先手勝勢でそこまで差がついているのは気がついていませんでした。
駒割りは飛桂と金銀の交換ですが、ここまでの終盤戦になると駒の損得はほとんど関係ありません。
▲4二とに△2一玉なら▲3二銀△1二玉▲2三銀成△同玉▲3二銀△1二玉▲2三金で詰みです。
実戦は△4二同玉に▲4四銀だったのですが▲4四銀では▲5三角成がありました。
▲5三角成に△3二玉なら▲4三銀△2一玉▲3一馬△同玉▲3二金まで詰みです。
この手順は▲3一馬とする手がうまい手で▲3一馬に△1二玉も▲2一銀があります。
▲5三角成に△同玉なら▲5四銀打で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順は△5三同玉に▲5四銀打とする手でこのときの持ち駒が金と銀がやや盲点です。
持ち駒が金金ならあまり考えずに並べ詰みと分かるのですが、金銀だと銀を打ったら銀の横に逃げる手を考えないといけないです。
この局面では▲5四銀打に△4二玉なら▲4三銀打△3三玉▲3二金で詰みです。
この手順は後手の2三の金の配置が悪くてぴったり詰みで、2三の金がいなければ不詰みだったのが面白いところです。
よって最初の局面で▲4二とに△2二玉と逃げます。
▲4二と△2二玉以下▲3二銀△1二銀▲2三銀成△同銀▲3一銀で、で、ソフトの評価値+5786で先手勝勢。

この手順は▲4二とに△2二玉と逃げた変化ですが、▲3二銀と玉の腹から銀を打つのがいい手です。
△1二銀の受けに▲2三銀成として△同銀に▲3一銀が少し打ちづらいです。
▲3一銀では▲4四銀もありますが△2一桂と受けられるともう少し手数がかかりそうです。
▲3一銀以下△1三玉▲3三金と張り付いて後手受けなしのようです。
▲3三金に△2一銀と受けても▲2二金打で後手受けがありません。
▲3三金に△5九飛と王手をしても▲8八玉で不詰みです。
そのような意味で最初の局面は先手の勝勢だったようですが、寄せを決まるまではそれなりに指しにくい手もまざっているので将棋は難しいです。
終盤の金と銀を使った寄せ方が参考になった1局でした。