上図は、先手急戦矢倉からの進展で△7三桂と突いた局面。ソフトの評価値+109で互角。
△7三桂は次に△6五歩と突いて6六の銀を追い返す狙いですが、ここからの先手の指し方は少しおかしかったようでした。
本譜は、▲5五歩△6五歩▲5七銀△5五歩▲同角△8五歩▲5六銀直△8六歩▲同歩△5四金で、ソフトの評価値-130で互角。

この手順は、▲5五歩と仕掛けた手に△6五歩に一旦▲5七銀と引く形で、以下△5五歩に▲同角から△5四金と進む展開で、この△5四金が力強いです。
普通は守りの金は4段目に出ると弱くなるのですが、この場合は先手の角を目標にする手で、先手の攻めより後手の7筋とか8筋から動く方がきついです。
急戦矢倉は4筋を仕掛けて3七の桂馬を活用するようなイメージだったのですが、この展開になると後から▲4五歩は間に合わない感じです。
▲5五歩では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+143で互角。

この手は、5筋から仕掛けるのでなく4筋から仕掛ける手です。
▲4五歩に△6五歩なら▲5七銀△6四角▲4六銀左△8五歩▲4四歩△同金▲2九飛で、ソフトの評価値+183で互角。
この手順は、後手は△6五歩から△6四角と先手の攻めをけん制する指し方で先手は▲4六銀左と組み替えます。
手順の▲4四歩に△同銀が自然ですが、▲2四歩と2筋の歩の交換ができるので△同金としましたが▲2九飛と後手の角のラインを受けていい勝負のようです。
▲4五歩に△同歩なら▲同桂△2二銀▲7五歩△同歩▲7四歩△8五桂▲8六歩で、ソフトの評価値+75で互角。
この手順は、△4五同歩▲同桂に△2二銀と壁銀になりますが次に△4四歩から桂馬を取る狙いです。
先手は、▲7五歩△同歩▲7四歩とB面攻撃をして手を広げます。
いずれは△4五歩と桂馬は取られますが、後手も壁銀になっているのでいい勝負のようです。
なお▲4五同桂に△4四銀なら▲5七銀として、先手は角筋を通して以下▲4六銀左から▲3五歩と仕掛けるような感じです。
急戦矢倉の仕掛けが参考になった1局でした。