上図は、横歩取り青野流からの進展で△8三歩と突いた局面。ソフトの評価値-152で互角。
対局中は、先手が1歩損で2八に歩がいるため少し抑え込まれており3九の銀が使いづらいですけど、▲4八銀のような手はいきなり△2七角があるので指しづらいと思っていました。
本譜は▲6六歩△4五角▲6七銀△2七歩成▲同歩△同角成▲同金△同飛成▲2八歩△2一龍▲2七角で、ソフトの評価値+232で互角。

この手順は、先手は3筋の駒を使うのは隙ができて危ないと思い、▲6六歩と突いて以下▲6七銀から▲6五歩と伸ばして後手玉のコビンを将来▲6四歩と突ければいいかと思っていました。
後手は△4五角から△2七歩成として以下角と金の交換で龍ができた展開ですが、▲2七角と打ってどうかという局面です。
▲2七角は2筋を受けて、▲6五歩から▲6四歩と伸ばして味がいいかと思っていましたが、後手は△2四龍から△5四歩と角道を止める展開となって全く角が活用できませんでした。
後手の自陣龍も結構強い駒で、このあたりはこちらの大局観がいまひとつだったかもしれません。
▲6六歩では▲3六歩がありました。ソフトの評価値-150で互角。

対局中は、▲3六歩も少し浮かびましたが3七の地点に空間があくのと先手の8八の飛車が▲8六飛とすると△2七歩成▲同歩△6四角のような筋があって受けづらいと思って指せませんでした。
ただし、▲3六歩と突くことによって後手は△4五角とは打ちづらいです。
▲3六歩に△6四角なら、▲8四歩△同歩▲同飛△8三歩▲8九飛△2七歩成▲同金△2六歩▲3七金△同角成▲同桂△2七歩成▲4六角△2六飛▲2七歩△同飛成▲7四歩で、ソフトの評価値-95で互角。
指摘を受ければなるほどという手順ですが、まず8筋の歩を交換して▲8九飛とするのがまず浮かびません。
3九の銀の形であれば後手が飛車が成っても▲2八歩と打つ形なので飛車が8八か8九の違いがいまひとつ分かりません。
また△2七歩成に▲同金しかないのですが、▲同金という手が出る時点で形が悪く読みで打ち切ると思いますので、先入観でこの手順が全く浮かばないということです
ただし先入観だけで手順を追うのでなく、さらに深く考えて指すと変化手順もなるほどという感じです。
▲4六角も攻防の角で▲7四歩と打てれば先手も手になっているようです。
先入観にとらわれないのが参考になった1局でした。