上図は、居飛車対振り飛車の展開で△8六歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+114で互角。
銀冠とか銀冠穴熊に銀の頭を狙われる展開はよくあるのですが、受ける方としてはどちらで取っても味が悪い形です。
一時的に銀が浮いた状態になりやすいからです。
自分の場合はほとんど▲同銀として角交換をしない指し方が多いのですが、それはあまり局面を見ていないとも言えそうです。
角交換をして銀が浮いた状態で相手の手番だと技がかかりやすいという意味ですが、場合によっては角で取る手もあるようです。
本局もそんな感じで▲8六同銀には△9五歩でソフトの評価値-5で互角。
この手順は△9五歩に▲同歩なら△9七歩と打たれてまた取る形が味が悪いです。
▲8六同銀では▲8六同角がありました。
▲8六同角△同角▲同銀△8七歩が気になります。ソフトの評価値+212で互角。

角交換をして△8七歩と打つのは穴熊の急所になりやすいので、受ける方としても神経を使います。
△8七歩以下▲同金△6七歩▲6九金△4七角▲3九飛△2五角成▲7五歩△4七馬▲5九飛で、ソフトの評価値+136で互角。
この手順は、後手が△8七歩とか△6七歩で小技を使って以下馬を作る展開で、一見先手がつらそうですが形勢は互角のようで、後手は馬しか働いていないのでいい勝負のようです。
▲8六同角△同角▲同銀△6四角も気になります。ソフトの評価値+172で互角。

この手順も8六に銀が浮いた状態で△6四角と打たれると、一見先手が失敗しているように見えます。
読みの段階で△6四角が見えたら▲8六同角と指さない可能性が高いです。
銀と香車の両取りなので読みを打ち切りそうですが、ここで▲7五歩があります。
▲7五歩に△8五歩なら、▲7七銀△1九角成▲8四歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+371で先手有利。
この手順は、△8五歩と打たれるのもそれなりに痛いのですが、手順に▲7七銀と固めることができます。
△1九角成に▲8四歩と同じように銀の頭に歩を叩いてから▲7四歩とすれば後手の守りの桂馬が取れる形で先手が指せそうです。
▲7五歩に△1九角成なら▲8四歩△同銀▲7四歩△8五桂▲3七桂で、ソフトの評価値+189で互角。
この手順は、△1九角成と香損しますが先手は▲7四歩と取り込んで攻めの拠点を作ってから▲3七桂とすることで後手の馬の利きを止めていい勝負のようです。
銀冠の銀の頭を角で取るのが参考になった1局でした。