上図は、相居飛車からの進展で4九の銀が△5八銀成とした局面。ソフトの評価値-51で互角。
この局面は、後手玉は4段目まで上がっており3七にと金もいるので簡単には捕まらない形です。
また先手玉は後手の持ち駒に飛車があるので少し危ない形です。
実戦的には後手持ちかと思っていましたが、評価値はほとんど互角だったのが気がつきませんでした。
本譜は▲5三と△2五玉で、ソフトの評価値-597で後手有利。

この手順は、▲5三とは▲4三角△3三玉▲4五桂△同金▲3四銀の詰めろで自然な手と思っていましたが△2五玉で後手有利になりました。
△2五玉に▲3七馬なら△3九飛があります。
詰めろをかけた手があまりよくないというのが将棋の難しいところです。
▲5三とでは▲8八玉がありました。ソフトの評価値-121で互角。

この手順は▲8八玉と早逃げする手で、今度は△2五玉には▲3七馬でソフトの評価値+538で先手有利。
この手順は、▲8八玉とすることで▲3七馬が成立する手で△3九飛としても先手玉の王手にはなりませんので、▲2六歩△同金▲同馬△同玉▲1七角のような筋があります。
先手玉の位置を変えることで、後手玉が入玉しにくくなるという意味でこのような手はなかなか気がつきません。
攻めるときはあまり自陣を見ないことが多いですが、特に相手に飛車があると自玉の危険度は意識しておいた方がいいみたいです。
▲8八玉に△6八金なら▲4六銀で、以下△3六と▲6八金△同成銀▲4四馬△同玉▲5四銀成△同玉▲5三金△4四玉▲5五銀左△3四玉▲4三角△3三玉▲4四銀△同玉▲5四角成△3四玉▲4三馬まで。
この手順は、ややうまく行きすぎですが△6八金と迫ってきた手に▲4六銀と手厚く攻めます。
後手はと金を引いて玉を守りますが、▲6八金から駒を補充すると▲4四馬からなんと後手玉が詰んているという展開です。
中段玉は寄せにくいですが、このような寄せが決まれば気持ちがいいです。
玉の早逃げで入玉を阻止するのが参考になった1局でした。