2枚の銀を受けに使う

上図は、相掛かりからの進展で△4二銀と上がった局面。ソフトの評価値-10で互角。

対局中は、▲3五歩と伸ばすことで後手が△3四歩と突きにくくして後手の角の活用を防いだことはまずまずと思っていましたが、△4二銀と上がられ△5三銀上から△4四銀として△3五銀の筋をうっかりしていました。

実戦は受け方の方針がまとまらず、▲3七桂△5三銀上▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛で、ソフトの評価値-215で互角。

この手順は、いかにも無理っぽい指し方ですが、2筋の歩を再度交換して▲2五飛として3五の歩を守るのは苦しい形です。

もう少し受け方があったようです。

▲3七桂では▲6八銀がありました。ソフトの評価値-38で互角。

▲6八銀は、後手が将来先手の角を攻める手を事前に受けた手です。

また▲3七桂と跳ねると△5三銀上~△4四銀~△3五銀の筋が受けにくいのですが、▲3七銀~▲4六銀を用意しています。

▲6八銀△5三銀上▲3七銀△4四銀▲4六銀△7五歩▲同歩△同銀▲7七銀△7六歩ソフトの評価値+127で互角。

この手順は、先手は2枚の銀で受ける展開で、△4四銀には▲4六銀と上がって△3五銀を防ぎます。

その進展で気になるのが、後手が△7五歩から先手の角を目標に指してきます。

▲4六銀とあがってなければ先手は飛車の横利きで受けることができますが、▲4六銀と上がっているのでそれができません。

先手は▲6八銀から▲7七銀として8筋を受けますが、△7六歩と打たれたときの対応が気になります。

おそらく読みの段階でこの展開になるとまずいと思ってその局面は避けるようにすると思いますが、評価値は互角になっているのが興味深いです。

△7六歩以下▲6六銀△8六歩▲7五銀△8七歩成▲8三歩△同飛▲8四歩△7三飛▲8七金△7五飛▲8六金△7三飛▲7四歩△同飛▲8五金△7三飛▲7四銀で、ソフトの評価値+635で先手有利。

この手順は、後手が△8六歩から攻める手で先手は受け損なったら悪くなる展開ですが、▲7五銀から▲8三歩として受かっているようです。

この受け方は、歩の数やちょっとした形の違いで受けが効かないということもありますが、△7六歩に▲6六銀が受けの形のようです。

2枚の銀を受けに使うのが参考になった1局でした。