無理に動いて悪くなる

上図は、横歩取り青野流からの進展で△1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-380で後手有利。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、後手は龍を作っており自陣龍の形です。

対局中は、先手が少し指せているのかと思っていましたが、評価値は逆で後手の方がいいようでした。

やはり自陣龍とはいえ龍の力は大きいのと、先手は2七の角の働きがいまひとつなのが評価値に出ているようです。

実戦は、先手も攻める手がないので手待ちみたいな感じにもしたかったのですが、後手が1筋と2筋から動いてくる手が気になってやや無理っぽいかと思って▲7四歩としました。

▲7四歩△3五歩▲7三歩成△同銀▲8五桂△8二銀で、ソフトの評価値-914で後手優勢。

この手順は、▲7四歩に△同歩なら▲4六角が狙いですが当然後手は歩を取らずに△3五歩と▲4六角で龍を狙う筋を消します。

先手はいまさら攻めないわけにはいかないので、歩を交換してから▲8五桂と跳ねましたが△8二銀とじっと受けられて先手の攻めは無理筋です。

後手に桂馬が入ると△5五桂や△7五桂があり、それだけでも結構先手はいやな形です。

▲7四歩では▲5六歩がありました。ソフトの評価値-444で後手有利。

▲5六歩△2六歩▲4九角△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△1九金▲8二歩△同金▲7四歩で、ソフトの評価値-486で後手有利。

この手順は、▲5六歩と様子見で後手から動いてもらうような手です。

後手は△2六歩と押さえてから1筋に手を広げて△1九金と打って駒得を図る展開です。

△1九金は打ちにくいのですが、先手からあまり攻め手がないのを見込んでいます。

先手は▲8二歩と手筋の歩を捨てて後手の形を崩してから▲7四歩と打ってどうかという展開です。

先手はどこかで▲4六角と打つ狙いですが、ちょっと苦しい局面ではあります。

この手順は実戦と部分的に似ていますが、後手は1筋に金を使っているのが実戦と違います。

後手の1筋の金が駒得して活きる展開になれば後手優勢ですが、金が遊べば先手もチャンスがあると思って指すしかなさそうです。

無理に動いて悪くなるのが参考になった1局でした。