上図は、相掛かりからの進展で▲9七角と8八の角と出た手に△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+1109で先手優勢。
駒割りは香車と桂馬の交換でほぼ互角ですが、後手は飛車と角の働きが悪いので先手が優勢です。
△7五歩は大駒を近づけて受けよの手で、▲5四歩△同飛▲3一角成を受けた手です。
対局中は、▲7五同角が直ぐに浮かびましたが△6四銀と打たれた時の対応が分かっていませんでした。
△6四銀に角が逃げるのは手の流れが少しおかしいように思っていて、後手は7筋の歩が切れれば△7七歩など先手にとって嫌な手が将来ありそうです。
よって実戦は▲7五同角としなかったのですが、あまりよくなかったようです。
本譜は、▲6八玉△5四飛▲4六桂△1四飛で、ソフトの評価値+579で先手有利。

この手順は、▲6八玉と後手の飛車筋を受けた手ですが、効果は不明です。
後手は危ない形だった飛車を△5四飛から△1四飛として△2四銀から飛車成が楽しみになりました。
また後手の3一の角道が通って先手も▲7五角としづらくしています。
この数手の交換で評価値はまだ先手有利ですが、後手の方がだいぶ得をしたようです。
▲6八玉では▲7五同角がありました。
▲7五同角△6四銀▲同角△同歩▲5五桂で、ソフトの評価値+1112で先手有利。

この手順は、△6四銀にあっさりと▲同角として角と銀の交換にするのが全く見えていませんでした。
△6四同歩の次の手が分からなかったのもその理由の1つです。
△6四同歩に▲5五桂と打つのが全く見えませんでした。
▲5五桂の意味は、次に▲5四歩△同飛▲4三桂不成が狙いで、後手の飛車の利きを受けた手でもあります。
▲5五桂は攻めにも受けにも利くようです。
▲5五桂に△5四歩なら、▲4五桂△5五歩▲5三桂不成△同角▲5四歩で、ソフトの評価値+1273で先手優勢。
この手順は、後手は△5四歩は敵の打ちたい所に打ての格言に沿った手ですが、▲4五桂と跳ねて以下先手の駒得で先手が指せそうです。
▲5五桂では▲4五桂と直接的に跳ねるのが自然のようですが、▲5五桂と少しひねって指すのが興味深いです。
攻防の桂馬を打つのが参考になった1局でした。