歩を使った細かい動き


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から▲5五歩に突いた手に△5四歩とした局面。ソフトの評価値+65で互角。

先手は穴熊に対して後手は銀冠で8筋に位を取った手厚い陣形です。

△5四歩には▲5六飛としたのですが、ソフトの評価値はあまりよくなくソフトの推奨手は▲6五歩、次善手は▲5四同歩でした。

しかし、▲6五歩には△4八角成、▲5四同歩には△同銀で、読み筋がどうこうというより一目で指しにくいと思ったから全く考えていませんでした。

▲6五歩や▲5四同歩を調べる気にはあまりならなかったので、今回は▲5六飛からの展開が気になりました。

実戦は▲5六飛△5五歩▲同飛△5四銀▲5六飛△4六歩で、ソフトの評価値-37で互角。

▲5六飛に△5五歩から銀を出て△4六歩が手筋です。

△4六歩と突くことで将来△4五銀や△4五桂と出る展開もありそうです。

評価値では互角なので、先手もここまではそんなに悪くはないようです。

実戦は▲4六同歩△3六歩▲同歩△5五歩▲5七飛△2五桂で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順は▲4六同歩としたのですが、△3六歩から△5五歩と銀を守ってから△2五桂が軽い捌きで少し先手が抑え込まれたようで損をしたようです。

△4六歩には▲同飛がありました。

▲4六同飛△4五銀▲2六飛△3六歩▲4六歩で、ソフトの評価値+18で互角。

▲4六飛は△4五銀▲2六飛△3六歩で悪いと思ってそれ以上は考えてなかったのですが、手はあるようで▲4六歩がありました。

▲4六歩が見えていたら多分▲4六同飛としていたと思いますが、実戦で見えないと全く違う展開になります。

▲4六歩に△同銀なら▲3六飛でソフトの評価値+185で互角。

この手順は、▲3六飛となれば先手の飛車が軽くなり数手前と違って理想的な展開です。

よって数手前に戻って▲2六飛に△3六歩と突くのはあまりよくないとなれば、さらに数手前の△4六歩は突かずに△5五歩もあったようです。

このあたりの歩を使った細かい動きの数手は、居飛車対振り飛車の持久戦にはよく出そうで結構難しいです。

歩を使った細かい動きが参考になった1局でした。