飛車を取らせてもそれなりにいい勝負

上図は、角換わりから後手右玉の進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-31で互角。

対局中はやや先手の作戦負けで△6五歩に▲同歩と取れないようではだいぶ先手が悪いと思っていました。

本譜は△6五歩▲4八角で、ソフトの評価値-49で互角。

▲4八角は将来後手の△3九角のような手の先受けの自陣角ですが、評価値がそんなに悪くなかったのが驚きでした。

なおソフトの推奨手は▲4八角では▲3九角だったのですが、意味合いは同じでも先手の飛車の横利きが効いている違いです。

ただしどちらも受けが主体の自陣角なので指しにくい手ではあります。

対局中は、▲6五同歩と取ったらどの程度先手玉が危険なのかが気になっていました。

△6五歩以下▲同歩△同桂▲6六銀△3九角▲1八飛△6六角成▲同金△5七桂成で、ソフトの評価値-36で互角。

この手順は△3九角から角と銀の交換で△5七桂成とする展開です。

部分的には先手の失敗というイメージだったのですが、評価値はそこまで悪くないのが驚きでした。

△5七桂成の時点で読みを打ち切るような感じですが、実戦的にはまだまだ難しそうです。

△5七桂成以下▲5八銀△2七銀▲5七銀△1八銀不成▲同香△3九飛で、ソフトの評価値-115で互角。

この手順は、先手は飛車を見捨ててから成桂を取る展開で△3九飛まで一直線のようです。

先手は結構豊富な持ち駒ですがやや玉が弱く、後手は飛車があるのが大きいです。

△3九飛以下▲8八玉△3七飛成▲6五桂△6一桂▲6四歩△同銀▲6三歩△同玉▲4八銀打△3八龍▲9七角で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順は△3七飛成の瞬間に▲6五桂と攻めの拠点を作ります。

▲6五桂には強く△5七龍▲7三角△7二玉▲8二銀のような展開もありますが、後手は△6一桂と打つのが自然です。

△6一桂に▲6四歩と銀の頭に歩を叩いてから△6四歩の筋を消して、▲4八銀打と玉の遠いところに防波堤を作るのが大きいです。

△3八龍に▲9七角と自陣角を打って▲6四角を含みにすれば先手指せそうです。

飛車を取らせる展開もそれなりにいい勝負なのが参考になった1局でした。