飛車が成っても互角

上図は、角換わりから後手右玉の進展で後手が3筋の歩を交換してから3五の銀が△4四銀と引いた局面。ソフトの評価値+179で互角。

実戦は、▲6七金右だったのですがあまり面白くなかったようで▲5六角がありました。

▲5六角に△2四角の変化は別に書きました。https://shogiamateur.com/?p=24309&preview=true

今回は△5五銀と出られたときの手順です。

△5五銀▲2三角成△同金▲同飛成△1二角で、ソフトの評価値+144で互角。

▲5六角は▲2三角成と▲7五歩が狙いですが、△5五銀と強く出る手があります。

普通は▲2三角成から飛車が成れれば先手が成功ですが、この場合は△1二角と打つ手があります。

後手の飛車が8一にいるので▲2一龍は△同飛があります。

また△1二角はいつでも△7八角成と金を取ることができるのでなかなかの手です。

△1二角以下▲2八龍△7八角成▲同玉△6五歩で、ソフトの評価値+244で互角。

△1二角▲2八龍にあっさりと△7八角成として▲同玉に△6五歩と突いて5五の銀を活用する展開です。

△6五歩に▲同歩なら手順に△同桂と後手の桂馬が活用できるので、▲同歩とはできません。

△6五歩以下▲6八金打△6六銀▲8八銀△7五歩▲6七歩△5五銀▲2二角△3三角▲同角成△同桂▲7五歩で、ソフトの評価値+284で互角。

この手順は、△6五歩に先に▲6八金打と固める手で、以下△6六銀に▲8八銀と壁銀になりますが交換を避ける手です。

△7五歩には▲6七歩と銀取りに固めて以下互角のようですが、飛車が成った展開でも先手が圧倒的に有利というわけではないのが将棋の難しいところみたいです。

飛車が成っても互角なのが参考になった1局でした。

無理に動いて悪くなる

上図は、横歩取り青野流からの進展で△1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-380で後手有利。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、後手は龍を作っており自陣龍の形です。

対局中は、先手が少し指せているのかと思っていましたが、評価値は逆で後手の方がいいようでした。

やはり自陣龍とはいえ龍の力は大きいのと、先手は2七の角の働きがいまひとつなのが評価値に出ているようです。

実戦は、先手も攻める手がないので手待ちみたいな感じにもしたかったのですが、後手が1筋と2筋から動いてくる手が気になってやや無理っぽいかと思って▲7四歩としました。

▲7四歩△3五歩▲7三歩成△同銀▲8五桂△8二銀で、ソフトの評価値-914で後手優勢。

この手順は、▲7四歩に△同歩なら▲4六角が狙いですが当然後手は歩を取らずに△3五歩と▲4六角で龍を狙う筋を消します。

先手はいまさら攻めないわけにはいかないので、歩を交換してから▲8五桂と跳ねましたが△8二銀とじっと受けられて先手の攻めは無理筋です。

後手に桂馬が入ると△5五桂や△7五桂があり、それだけでも結構先手はいやな形です。

▲7四歩では▲5六歩がありました。ソフトの評価値-444で後手有利。

▲5六歩△2六歩▲4九角△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△1九金▲8二歩△同金▲7四歩で、ソフトの評価値-486で後手有利。

この手順は、▲5六歩と様子見で後手から動いてもらうような手です。

後手は△2六歩と押さえてから1筋に手を広げて△1九金と打って駒得を図る展開です。

△1九金は打ちにくいのですが、先手からあまり攻め手がないのを見込んでいます。

先手は▲8二歩と手筋の歩を捨てて後手の形を崩してから▲7四歩と打ってどうかという展開です。

先手はどこかで▲4六角と打つ狙いですが、ちょっと苦しい局面ではあります。

この手順は実戦と部分的に似ていますが、後手は1筋に金を使っているのが実戦と違います。

後手の1筋の金が駒得して活きる展開になれば後手優勢ですが、金が遊べば先手もチャンスがあると思って指すしかなさそうです。

無理に動いて悪くなるのが参考になった1局でした。

2枚の銀を受けに使う

上図は、相掛かりからの進展で△4二銀と上がった局面。ソフトの評価値-10で互角。

対局中は、▲3五歩と伸ばすことで後手が△3四歩と突きにくくして後手の角の活用を防いだことはまずまずと思っていましたが、△4二銀と上がられ△5三銀上から△4四銀として△3五銀の筋をうっかりしていました。

実戦は受け方の方針がまとまらず、▲3七桂△5三銀上▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛で、ソフトの評価値-215で互角。

この手順は、いかにも無理っぽい指し方ですが、2筋の歩を再度交換して▲2五飛として3五の歩を守るのは苦しい形です。

もう少し受け方があったようです。

▲3七桂では▲6八銀がありました。ソフトの評価値-38で互角。

▲6八銀は、後手が将来先手の角を攻める手を事前に受けた手です。

また▲3七桂と跳ねると△5三銀上~△4四銀~△3五銀の筋が受けにくいのですが、▲3七銀~▲4六銀を用意しています。

▲6八銀△5三銀上▲3七銀△4四銀▲4六銀△7五歩▲同歩△同銀▲7七銀△7六歩ソフトの評価値+127で互角。

この手順は、先手は2枚の銀で受ける展開で、△4四銀には▲4六銀と上がって△3五銀を防ぎます。

その進展で気になるのが、後手が△7五歩から先手の角を目標に指してきます。

▲4六銀とあがってなければ先手は飛車の横利きで受けることができますが、▲4六銀と上がっているのでそれができません。

先手は▲6八銀から▲7七銀として8筋を受けますが、△7六歩と打たれたときの対応が気になります。

おそらく読みの段階でこの展開になるとまずいと思ってその局面は避けるようにすると思いますが、評価値は互角になっているのが興味深いです。

△7六歩以下▲6六銀△8六歩▲7五銀△8七歩成▲8三歩△同飛▲8四歩△7三飛▲8七金△7五飛▲8六金△7三飛▲7四歩△同飛▲8五金△7三飛▲7四銀で、ソフトの評価値+635で先手有利。

この手順は、後手が△8六歩から攻める手で先手は受け損なったら悪くなる展開ですが、▲7五銀から▲8三歩として受かっているようです。

この受け方は、歩の数やちょっとした形の違いで受けが効かないということもありますが、△7六歩に▲6六銀が受けの形のようです。

2枚の銀を受けに使うのが参考になった1局でした。

龍を捨てて厳しく寄せる

上図は、居飛車対振り飛車からの進展で▲3二龍の王手に△6二歩と打って受けた局面。ソフトの評価値+2666で先手勝勢。

対局中は、駒割りは先手の金得でここで先手の手番で後手歩切れなので先手がいいと思っていましたが、後手の8六歩の拠点があるので8七に打ち込まれる展開になると少しいやな形になります。

また後手玉は中段に逃げる形にもなっているので、少し後手玉が広いです。

本譜は▲8四銀△8三銀▲同銀成△同玉▲8四歩△同玉▲7二銀△8七銀で、ソフトの評価値+1095で先手優勢。

この手順は、後手玉が4段目まで上がって△8七銀と打つ形になるとだいぶ先手が損をした展開だったようです。

もう少しうまい指し方があったようです。

▲8四銀△8三銀まではいいとして▲同銀成では▲2一龍がありました。

以下△同飛▲9四桂で、ソフトの評価値+2645で先手勝勢。

この手順は、▲8四銀と上部脱出を防ぐ手で自然な手に対して△8三銀と打って受けます。

ここで▲2一龍と桂馬を取る手があって△同飛に▲9四桂と打てるのが大きいです。

手の流れはなるほどですが、▲2一龍はしっかりと読まないと指せないので早指しでは難しそうです。

桂馬を渡すと△8七桂の王手で急に先手玉が危なくなるので、それに間に合う寄せでないとまずいです。

▲9四桂に△同香なら▲9三金△7一玉▲8三銀成△8一銀▲8二金△同銀▲7二銀まで。

この手順は、▲9三金とする手が大きく▲8三銀成が詰めろなので先手勝勢です。

▲9四桂に△同銀なら▲同歩で、ソフトの評価値+99971で先手勝勢。

この手順は、△9四同銀に▲同歩が詰めろで後手が受けなしなので先手勝勢です。

▲2一龍に△8四銀なら▲8三歩△同玉▲8一龍△8二銀▲7二飛で、ソフトの評価値+99975で先手勝勢。

この手順は、▲8三歩と打てる形で▲8一龍で飛車が取れるのが大きいです。

△8二銀に▲7二飛と打ってこれが詰めろです。

▲7二飛に△8五桂▲8二飛成△同角▲7二銀△7四玉▲6五金△7三玉▲6三銀成△同歩▲7二金△8三玉▲8二龍まで。

この手順は、飛車を切ってから銀を打って以下詰みです。

▲2一龍が見えたら寄せやすい展開だったです。

なお最初の局面では▲8四銀でなく▲8四歩がソフトの推奨手だったので、別の機会に書きます。

龍を捨てて厳しく寄せるのが参考になった1局でした。

玉の早逃げで入玉を阻止する

上図は、相居飛車からの進展で4九の銀が△5八銀成とした局面。ソフトの評価値-51で互角。

この局面は、後手玉は4段目まで上がっており3七にと金もいるので簡単には捕まらない形です。

また先手玉は後手の持ち駒に飛車があるので少し危ない形です。

実戦的には後手持ちかと思っていましたが、評価値はほとんど互角だったのが気がつきませんでした。

本譜は▲5三と△2五玉で、ソフトの評価値-597で後手有利。

この手順は、▲5三とは▲4三角△3三玉▲4五桂△同金▲3四銀の詰めろで自然な手と思っていましたが△2五玉で後手有利になりました。

△2五玉に▲3七馬なら△3九飛があります。

詰めろをかけた手があまりよくないというのが将棋の難しいところです。

▲5三とでは▲8八玉がありました。ソフトの評価値-121で互角。

この手順は▲8八玉と早逃げする手で、今度は△2五玉には▲3七馬でソフトの評価値+538で先手有利。

この手順は、▲8八玉とすることで▲3七馬が成立する手で△3九飛としても先手玉の王手にはなりませんので、▲2六歩△同金▲同馬△同玉▲1七角のような筋があります。

先手玉の位置を変えることで、後手玉が入玉しにくくなるという意味でこのような手はなかなか気がつきません。

攻めるときはあまり自陣を見ないことが多いですが、特に相手に飛車があると自玉の危険度は意識しておいた方がいいみたいです。

▲8八玉に△6八金なら▲4六銀で、以下△3六と▲6八金△同成銀▲4四馬△同玉▲5四銀成△同玉▲5三金△4四玉▲5五銀左△3四玉▲4三角△3三玉▲4四銀△同玉▲5四角成△3四玉▲4三馬まで。

この手順は、ややうまく行きすぎですが△6八金と迫ってきた手に▲4六銀と手厚く攻めます。

後手はと金を引いて玉を守りますが、▲6八金から駒を補充すると▲4四馬からなんと後手玉が詰んているという展開です。

中段玉は寄せにくいですが、このような寄せが決まれば気持ちがいいです。

玉の早逃げで入玉を阻止するのが参考になった1局でした。

自陣角で手を広げる

上図は、角換わりから後手右玉の進展で後手が3筋の歩を交換してから3五の銀が△4四銀と引いた局面。ソフトの評価値+179で互角。

右玉の△4四の銀は、△5五銀と出る手や△5四歩から△5三銀と自陣を引き締める手など幅が広いです。

対右玉には先手も色々な駒組みがあるのですが、毎回駒組みに悩みます。

本局もそのような感じで、実戦は▲6七金右△3三桂▲5六歩で、ソフトの評価値-10で互角。

対局中は、▲6七金右は自陣に隙ができやすい形なのであまりいい手ではないなとは思っていましたが、他の手も浮かばなかったので仕方なく指した感じです。

▲5六歩も将来△3九角のような筋が生じて、先手の狙いがはっきりしないような駒組みです。

▲6七金右では▲5六角がありました。ソフトの評価値+152で互角。

▲5六角は少しは見えていたのですが、狭い所に角を打つのは4四の銀に狙われやすいと思ってやめました。

▲5六角の狙いは、▲2三角成と▲7五歩で、大駒を打つと2つの狙いがあることがあります。

▲5六角に△2四角で、ソフトの評価値+266で互角。

△2四角は▲2三角成を受ける手と△5五銀から△6五歩や△4六銀と先手の角を逆に責める手です。

△2四角には▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲2四飛△同歩▲1二角成もありますが△3九飛でソフトの評価値-334で後手有利。

この手順は、先手も駒組みによってはありそうな手ですが、本局に関しては後手に飛車を渡すと先手がまずい展開なので少し無理です。

△2四角には▲7五歩で、ソフトの評価値+237で互角。

▲7五歩と角を左側から攻める展開で△7五同歩なら▲7四歩で、ソフトの評価値+588で先手有利。

この展開は、先手の桂得になるので先手が指せそうです。

▲7五歩に△5五銀なら▲7四歩△5六銀▲7三歩成△同玉▲5六歩で、ソフトの評価値+469で先手有利。

この手順は、角と銀桂の交換の2枚替えなので先手が指せそうですが、思ったほど評価値に差がついておらず実戦ではまだまだ難しそうです。

▲7五歩に△8四飛なら▲7六銀△6五歩▲7七桂△5五銀▲6五桂△同桂▲同角で、ソフトの評価値+126で互角。

この手順は、△8四飛には▲7六銀と盛り上がる手で、次に▲7四歩△同銀▲同角△同飛▲7五銀打と飛車を取るのが狙いです。

▲7六銀には△6五歩と飛車の横利きを広げて、以下難しい展開ですがいい勝負のようです。

自陣角で手を広げるのが参考になった1局でした。

力をためる▲3五歩

上図は、先手急戦矢倉調の進展から▲4五歩と突いた手に△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+129で互角。

対局中は、▲4五歩に後手がどう指すか分かっておらず△3三桂も全く考えてなかったです。

△3三桂の狙いがよく分からず、ほとんど時間を使わず▲2一金と攻めたのですがこれがよくなかったようです。

▲2一金△7五角で、ソフトの評価値-181で互角。、

この手順は、2一の地点に空間があいたので▲2一金と打ったのですが△7五角とされると後手の角が活用しやすくなりました。

また、△7五角とすることで壁になっていた後手陣がほぐれてきた感じです。

以下▲2二金のような手はありますが△同金で、意外と後手陣がバランスがとれているようです。

▲2一金は急ぎすぎのようで▲3五歩がありました。ソフトの評価値+65で互角。

▲3五歩は後手陣に効いているかどうかぱっと見でよく分からない手です。

▲3五歩では直線的な手として▲4四角や▲4四歩や▲7二金のような手がありそうですが、ここで▲3五歩はなかなか指せないです。

先手の持ち駒に歩があれば考えるかもしれませんが、歩切れの状態で▲3五歩は浮かびません。

評価値は少し落ちていますが互角なので、それなりの手のようです。

▲3五歩は直線的な手を続けても攻めが切れるということで、後手にも動いてもらって含みをもたせたという感じです。

中盤で1手パスに近いような感覚の手が指すのは、心に余裕がないと指せないかもしれません。

▲3五歩に△同歩なら、▲4四歩△3六歩▲同銀△5四銀▲3四歩△5五銀▲3三歩成△同銀▲5五歩で、ソフトの評価値+558で先手有利。

この手順は、△3五同歩はやや甘いようですが▲4四歩と歩を取って次に▲4三金や▲3四歩を狙っています。

このような展開になれば、▲3五歩と突き捨てた手は効いている感じです。

▲3五歩に△8五桂なら、▲3四歩△8八歩▲同金△7七銀▲3三歩成△同銀▲3四歩△同銀▲4四角で、ソフトの評価値+19で互角。

この手順は、▲3五歩に受けずに△8五桂から攻める手で、△7七銀はやや重たい攻めですが先手は▲3三歩成から▲3四歩と攻め手いい勝負のようです。

やはり将棋は攻める手だけでなく、少し間合いを図って指す方が手が広くなるという感じです。

力をためる▲3五歩が参考になった1局でした。

歩を突き捨てて戦線拡大をする

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲5六銀と4七の銀が出た局面。ソフトの評価値-127で互角。

対局中は、次に▲4五銀と出られる手がいやだったので△8八角成▲同銀△2二銀としたのですが、ソフトの評価値+40で互角。

この手順は、後手から交換して受ける形ですが手損になるので評価値を見ると少し後手が損をしているようです。

なお△2二銀に▲4五銀は△3三銀▲2五桂△2二銀で次に△2四歩がありますので、ソフトの評価値-272で互角のようです。

後手は受けを中心に考えるのでなく、先手が▲5六銀とすると3七の桂の頭が狙われやすい形なので△8八角成では△3五歩があったようです。

△3五歩▲4七銀△7五歩で、ソフトの評価値-47で互角。

この手順は、△3五歩に▲4七銀は辛抱する手ですが△3五歩に▲同歩なら△3六歩▲4五桂△4四歩で、ソフトの評価値-277で互角。

この手順は、後手も怖い形ですが△4四歩としていつでも桂得をすることができるので後手も指せそうです。

▲4七銀の辛抱に△7五歩と今度は反対側の歩を突いて手を広げます。

△7五歩は先手からすると取っても取らなくても味が悪いのですが、一旦先手は受けに回っているので▲7五同歩とします。

▲7五同歩△3六歩▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値-110で互角。

この手順は、7筋の歩を突き捨てて空間をあけると、桂馬が入れば△7六桂や歩がたくさん入れば△7七歩や△8六歩など細かい攻めが効きます。

7筋の攻めは先手玉に近い位置なので神経を使いそうです。

また△3六歩に▲同銀も一時的に銀が浮いているので先手はいやな形です。

△8六歩以下▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-120で互角。

後手は△8六飛とすると7筋の歩を突き捨てた効果で、△4六飛と横に活用することもできます。

このような展開になったら、後手は受け身でなく主導権をとるような展開になりそうです。

△4六飛に▲4七銀は△同飛成から角交換をして△3八角のような手があります。

後手玉も薄い形なので飛車を渡すのは慎重になりますが、2枚替えになれば後手も指せそうです。

歩を突き捨てて戦線拡大をするのが参考になった1局でした。

銀冠の銀の頭を角で取る

上図は、居飛車対振り飛車の展開で△8六歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+114で互角。

銀冠とか銀冠穴熊に銀の頭を狙われる展開はよくあるのですが、受ける方としてはどちらで取っても味が悪い形です。

一時的に銀が浮いた状態になりやすいからです。

自分の場合はほとんど▲同銀として角交換をしない指し方が多いのですが、それはあまり局面を見ていないとも言えそうです。

角交換をして銀が浮いた状態で相手の手番だと技がかかりやすいという意味ですが、場合によっては角で取る手もあるようです。

本局もそんな感じで▲8六同銀には△9五歩でソフトの評価値-5で互角。

この手順は△9五歩に▲同歩なら△9七歩と打たれてまた取る形が味が悪いです。

▲8六同銀では▲8六同角がありました。

▲8六同角△同角▲同銀△8七歩が気になります。ソフトの評価値+212で互角。

角交換をして△8七歩と打つのは穴熊の急所になりやすいので、受ける方としても神経を使います。

△8七歩以下▲同金△6七歩▲6九金△4七角▲3九飛△2五角成▲7五歩△4七馬▲5九飛で、ソフトの評価値+136で互角。

この手順は、後手が△8七歩とか△6七歩で小技を使って以下馬を作る展開で、一見先手がつらそうですが形勢は互角のようで、後手は馬しか働いていないのでいい勝負のようです。

▲8六同角△同角▲同銀△6四角も気になります。ソフトの評価値+172で互角。

この手順も8六に銀が浮いた状態で△6四角と打たれると、一見先手が失敗しているように見えます。

読みの段階で△6四角が見えたら▲8六同角と指さない可能性が高いです。

銀と香車の両取りなので読みを打ち切りそうですが、ここで▲7五歩があります。

▲7五歩に△8五歩なら、▲7七銀△1九角成▲8四歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+371で先手有利。

この手順は、△8五歩と打たれるのもそれなりに痛いのですが、手順に▲7七銀と固めることができます。

△1九角成に▲8四歩と同じように銀の頭に歩を叩いてから▲7四歩とすれば後手の守りの桂馬が取れる形で先手が指せそうです。

▲7五歩に△1九角成なら▲8四歩△同銀▲7四歩△8五桂▲3七桂で、ソフトの評価値+189で互角。

この手順は、△1九角成と香損しますが先手は▲7四歩と取り込んで攻めの拠点を作ってから▲3七桂とすることで後手の馬の利きを止めていい勝負のようです。

銀冠の銀の頭を角で取るのが参考になった1局でした。

飛車成りを辛抱して銀を引っかける

上図は相早繰銀からの進展で△4四飛と7四の飛車が逃げた局面。ソフトの評価値+462で先手有利。

駒割りは先手の香得で8一の桂馬も取れそうな形ですが、後手からも△4互桂や△4七飛成のような手もありまだ難しい局面です。

ここで先手の手番なので▲5六銀と後手の飛車成りを受ける手もあったのですが、実戦は▲2三飛成としました。

ただし、▲2三飛成は危険だったようで実戦は△4七飛成▲5八銀で、ソフトの評価値+484で先手有利。

この手順はお互いに飛車が成りあう展開ですが、▲5八銀と守り駒を埋めて先手を取ることで先手が少し指せているようです。

変化手順として▲2三飛成に△1四角で、ソフトの評価値+216で互角。

この手順は▲2三飛成に△1四角と角を攻防に打つ手で、単純に△4七飛成とするより△4七角成とする方が後手の盤上の駒が増えるので先手は嫌な形です。

△1四角以下▲2二龍△4七角成▲4八歩△6五馬で、ソフトの評価値+282で互角。

この手順の△4七角成に▲4八歩と受けるのは自然ですが、△6五馬で駒損を回復されると以下▲3一銀とか▲3一馬の筋はありますが、後手も粘りが利きそうでいい勝負のようです。

▲2三飛成と急いで飛車を成って攻めたいところですが、△1四角のカウンターがあると先手玉の反動もきつくなります。

▲2三飛成では▲3一銀がありました。

▲3一銀△4一金▲2二馬△3二歩▲8一香成で、ソフトの評価値+537で先手有利。

この手順は。飛車が成りたいところを辛抱して▲3一銀と引っかける手です。

次に▲4二銀成と金を取られる形は後手玉が薄くなりますので△4一金は自然ですが、そこで▲2二馬が少し指しづらいです。

次に▲3三馬がありますので△3二歩も自然ですが、そこで▲8一香成と桂馬を取る展開です。

先手はさらに駒得になりましたが、3一の銀が利いているのかはっきりしない形が少し気になります。

▲8一香成以下△4七飛成なら▲4二歩△同金▲同銀成△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+1627で先手優勢。

この手順は△4七飛成には▲4二歩と打てるのが盲点で、4筋の歩が切れれば攻めに歩を使えます。

なお▲4二歩で▲4八歩と受けに回るのは△5七龍で、ソフトの評価値-866で後手優勢で逆転します。

▲8一香成に△4互桂なら▲4四馬△同歩▲7三桂△6二金▲7一飛△6一銀▲同桂成△同玉▲4二銀打△6二玉▲5三銀成△同玉▲6一飛成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は後手は受けても仕方ないので△4互桂として△5七桂成を狙う手ですが、▲4四馬から▲7三桂が厳しいです。

取った桂馬で後手の守りの金を攻めるのは、攻めている側からすれば理想的な展開です。

飛車成りを辛抱して銀を引っかけるのが参考になった1局でした。