手堅く金を上がって受けに回る

上図は、横歩取り青野流からの進展で△8二歩と歩を打って受けた局面。ソフトの評価値+24で互角。

実戦はここから▲7七角と上がったのですが、△2七歩成から△7七飛成として△5五角の筋でやや危険だったので別の指し方があったようです。

▲7七角では▲3八金がありました。ソフトの評価値-12で互角。

▲3八金は2筋と3筋を補強する手で、△2七歩成には普通は▲同歩ですが、▲同金と形とするような含みもあります。

▲3八金では▲3八銀のありそうですが、2八の地点が銀では受けになっていないので一長一短です。

▲3八金から▲4八銀のように進めば先手も少し駒組みが良くなりますが、後手は△3六飛とすれば後手の1歩得になります。

▲3八金△3六飛▲3三角成△同桂▲3七歩△3五飛▲7七桂で、ソフトの評価値-64で互角。

この手順は、△3六飛の後に▲3七歩と打つ形があまりよくないのが少し気になりますが、後手から△2七歩成▲同歩△2八歩に取れない形が気になります。

△2八歩には▲3七歩で受ける手もありますが、△2九歩成▲3六歩△3九とで2枚替えになるので少し駒損になります。

よって早めに▲3七歩と打ってこのような展開になるとやや持久戦模様になりますが、先手は▲4八銀から▲6八銀と中央を厚くしてどうかという感じです。

できればどこかで▲3六歩として▲3七桂から2枚の桂馬で中央に迫るような形にしたいです。

後手から△1五歩と伸ばされると、将来△1六歩▲同歩△1七歩に▲同香なら△1八歩、▲同桂なら△1八歩▲同香△2九角のような筋があるので注意が必要です。

やはり2八に歩がいて2筋を抑えられているので、それなりに難しいですが早めに▲2八歩と受けた形はそのようになりやすいです。

手堅く金を上がって受けに回るのが参考になった1局でした。