1歩得で▲4五桂と活用する


上図は、居飛車対振り飛車からの進展で先手がトーチカに囲って△6四銀と5三の銀が上がった局面。ソフトの評価値+179で互角。

対局中は、▲4五桂と1歩得で跳ねて角取りの手が見えたのですが、後から4五の桂馬が歩で取られる展開になるのがいやだったので見送りました。

本譜は、▲5七角△4二飛▲2四歩△同歩▲7八金寄で、ソフトの評価値-19で互角。

この手順は、▲5七角と引いて次に▲4五桂や▲2四歩を含みにした手ですが、△4二飛とされると後手から△5五歩の筋があります。

戦いが起きると2筋を軽くしておかないと先手の飛車や角が捌けないので▲2四歩と突き捨てました。

また、6八金のままではやや先手玉が囲いが中途半端なので▲7八金寄としたのですが、これらの組み合わせの手順は互角ではありますがやや評価値が下がっているのが気になります。

トーチカの▲5七角とする形はいつでも▲2四歩の突き捨てから▲2四角とする含みはあるのですが、軽く△2二飛とかわされ△4四角のような形になるとそれ以上先手が前に駒組みするのが難しくいまひとつなのかもしれません。

▲5七角では▲4五桂がありました。

▲4五桂△4四角▲6六角△5五歩▲5七銀で、ソフトの評価値+23で互角。

この手順は、▲4五桂と1歩得で跳ねる手でこの桂馬が活用できれば先手が指せそうですが、逆に歩で桂馬が取られる展開になると後手が指せそうな手です。

△4四角に▲6六角と角交換を目指す手に△5五歩として▲同歩なら△同銀で調子がいいですが、先手は歩を取りません。

逆に後手から△5六歩としても今度は▲4四角で角を取られますので、後手からも歩を取れません。

先手は▲5七銀と中央を手厚くします。

▲5七銀に△5六歩なら▲4四角△5七歩成▲2二角成△6八と▲同金で、ソフトの評価値+1520で先手優勢。

この手順は△5六歩はさすがに無理なのですが、飛角と金銀の交換で先手優勢です。

ただし、ちょっとした形の違いで2枚替えになるようなこともあるので要注意です。

▲5七銀に△4二飛なら▲4六銀で、ソフトの評価値+13で互角。

▲4六銀は4五の桂馬に紐をつけた手で、次に▲5五歩や▲2四歩が狙いです。

これもまだ難しい将棋ですが、1歩得で先手の桂馬が4五に跳ねて安定しているのでまずまずです。

1歩得で▲4五桂と活用するのが参考になった1局でした。