上図は、居飛車対振り飛車からの進展で△3三角と上がった局面。ソフトの評価値+206で互角。
△3三角は角道を止めない振り飛車に出る手で、▲同角成なら△同桂の形になり、先手が角交換をしなければ△3二銀と上がってそこから▲3三角成とすると△同銀とする形になります。
今までこの局面だったら▲3三角成△同桂として▲7七角と打つか持ち角のまま戦うのが多かったのですが、本局はなぜか▲3三角成が見えず▲2五歩と突きました。
本譜は▲2五歩△3二銀▲6六歩で、ソフトの評価値+85で互角。

この手順は、▲6六歩として先手は角道を止める形で持久戦にするつもりです。
後手は振り飛車で普通だったら角道が止まっているのに、本局は角道が通ったままで理想的な形です。
多分先手が損をしていると思っていましたが、やはり評価値は少し下がっていました。
ただし形勢は互角でそこまで悪い手ではなかったようです。
そこから10数手進んだ局面で▲9九玉で、ソフトの評価値+105で互角。

先手は持久戦から穴熊にする展開で、後手も穴熊にしてお互いに堅さ負けしない形です。
後手が△4四歩と角道を止めている振り飛車なら△4五歩としないと角が使いづらいのですが、この場合は4三に歩がいても角が働いているので後手が得をしています。
ただし形勢は互角のようで、そこまで評価値が落ちていないのが意外でした。
後手の3二の銀がやや使いづらいのですが、△4一銀から△5二銀から△6三銀のような感じです。
△4一銀と下がって使うのは少し浮かびにくいですが、△4四歩としてから△4三銀では、角道を止めることになるので△4一銀ということになります。
このあたりの駒組みはちょっとした形の違いで、手の進め方が変わってくるのが面白いです。
角道を止めない振り飛車の評価値が参考になった1局でした。