飛車を切るか逃げるか


上図は、相掛かりから△1九歩成と歩を取って成った局面。ソフトの評価値+171で互角。

駒割りは桂馬と香車の交換でほぼ互角ですが、後手から飛車成りが見えているので先手も忙しい局面です。

本譜は、▲2四飛△同飛▲5四桂△5三銀▲3一角△5四銀▲4二銀で、ソフトの評価値-243で互角。

対局時は飛車を横に逃げる手も見えたのですが、働きが悪くなるより銀と交換した方がいい思いやや無理筋かとは思いましたが▲2四飛としました。

以下▲5四桂は▲4二銀△5二玉▲4一角の詰めろですが、△5三銀と受けられて以下▲3一角としますが互角のようです。

▲2四飛はそこまで悪い手ではなかったようですが、別の指し方があったようです。

▲2四飛では▲5九飛がありました。

▲5九飛△1八飛成▲2七角で、ソフトの評価値+143で互角。

棋風的に短い時間では▲2四飛のような手は見えるのですが、▲5九飛のように逃げる手が見えていないようです。

時間がたくさんあれば他の手も考えることができますが、短い時間では直感がほとんどになります。

▲2四飛をほとんどの時間で考えてうまくいかないから別の手を考えるということが短い時間ではできずに、結局無理気味でも▲2四飛のような手を選択します。

やはりこのあたりは直感が少し悪いという感じです。

▲5九飛に△1八飛成で先手失敗のようでも▲2七角があります。

この▲2七角というのも直感がよければ直ぐに浮かびそうです。

▲2七角に△2八龍なら▲2九歩△同と▲同飛△同龍▲同銀△3九飛▲3一飛△4一香▲2八銀△8九飛成▲6三角成で、ソフトの評価値-1189で後手優勢。

この手順で思ったのが、先手は自ら飛車交換の形に持っていって先手が▲6三角成で指せるのかと思っていたのですが、評価値は圧倒的に後手優勢だったのが意外でした。

一言で言えば先手が失敗しているということですが、ソフトの評価値はその場面では互角のようでも、数手先に候補手のような手を続けても差がついてくることが終盤では多いです。

終盤は詰む詰まないが直ぐに分かるので、評価値の変動も大きいです。

この場合は△8九飛成と先手玉が急に危なくなったが大きいです。

このように考えると、最初の局面は互角というよりやや後手の方が有利のように見えます。

ややすっきりしませんが、やはり形勢を判断するというのは結構難しいです。

飛車を切るか逃げるかが参考になった1局でした。