上図は、横歩取り青野流からの進展で△1五歩と端歩を伸ばした局面。ソフトの評価値-152で互角。
この局面は、後手が1歩得で持ち駒に歩が2枚あり1筋を伸ばしているのでいつでも△1六歩と端攻めをすることができます。
先手は2八に歩があるので▲2八銀と1筋を受けることができません。
1筋と2筋の組み合わせは先手が作戦負けみたいな形です。
一方、先手は9筋を伸ばしていますが、後手は△8三歩から△8二銀と受けることもできそうですし、後手の飛車の横利きで受けることもできるので、先手の9筋の端攻めは簡単ではありません。
先手から攻める手もなさそうで、自陣に手をかけるしかなさそうですが、あまり意味のなさそうな手待ちをしても仕方ないと思い▲3六歩としましたが、あまりよくなかったようです。
本譜は▲3六歩△6四角▲4六角△同角▲同歩△1六歩で、ソフトの評価値-543で後手有利。

この手順の▲3六歩は△6四角があるのでやや危険だとは思っていましたが、いつでも▲3七桂と跳ねる形にしないと勝負にならないと思い指しました。
△6四角に▲4六角では▲5六飛と飛車を逃げるのが普通ですが、△2七歩成▲同金△2六歩▲3七金△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△3七角成▲同桂△2七歩成で、ソフトの評価値-416で後手有利。
この手順は、角と金の交換ですが、後手の飛車が成れそうな展開で先手がやや苦しいようです。
よって△6四角に▲4六角とややひねった受け方ですが、交換してから△1六歩とされると先手の形がくずれてまずいようです。
△1六歩に▲同歩△1八歩▲同香△1七歩とされると▲同香なら△1八角で、▲同桂なら△2九角で先手がまずいようです。
▲3六歩では▲4八銀がありました。
▲4八銀に△1六歩なら▲同歩△1七歩▲9四歩で、ソフトの評価値-58で互角。

この手順の▲4八銀は3八金が浮いた状態になるので指しづらいと思って指せなかったですが、形は▲4八銀が自然です。
後手は狙いの1筋の端攻めで、△1七歩に▲同香では△1八歩、▲同桂では△1八歩▲同香△2九角があるので、先手は1筋を受けずに▲9四歩と突いてどうかという局面です。
▲9四歩に△同歩なら▲9二歩△同香▲9三歩で、△同香なら▲9二角△同桂なら▲8一角でどうかという感じです。
なお、後手の△1七歩では厳しく△1八歩▲同香△1七歩もありますが、▲同香△1八角▲8九飛で、ソフトの評価値+40で互角。
よって最初の局面では▲3六歩を突かなければ、先手がやや作戦負けもまだこれからの将棋だったようです。
後手の1筋の端攻めを受ける形が参考になった1局でした。