上図は、相掛かりからの終盤戦で▲7三歩成と桂馬を取った手に△同玉とした局面。ソフトの評価値+55で互角。
この局面はやや先手が駒損ですが、手番を握っているのと先手玉が後手玉より固いのでいい勝負のようです。
本譜は▲8五桂△8四玉▲5四成銀△3八龍▲5八歩△4九龍で、ソフトの評価値-348で後手有利。

この手順の▲8五桂は将来後手から△8五桂と打たれる前に駒を埋めた手で普通の手かと思っていましたが、やや味消しの手だったようです。
△4九龍は△5九角から長手数ですがの詰めろなので先手は受ける形ですが、持ち駒の銀を使うと攻めがなくなるので▲7七玉に△7一香で、ソフトの評価値-520で後手有利。
この展開はまだ難しいところはありますが、やや先手が駒不足です。
▲8五桂では▲7四歩がありました。
▲7四歩△同玉▲5四成銀△3八龍▲5八歩△4九龍▲7七玉で、ソフトの評価値+281で互角。

この手順は、桂馬を打たずに歩で王手をしてから▲5四成銀とする手で桂馬を温存します。
後手は△3八龍から実戦と同じような手順で△4九龍としますが▲7七玉で、玉の早逃げをします。
実戦と似たような手順ですが先手は持ち駒に桂馬があるので、やや複雑になっています。
▲7七玉に△8五桂は▲8六玉で△7五銀と打っても▲同角成とされます。
▲7七玉△8九龍▲6五金△8三玉▲7四銀△9二玉▲8四桂△8一玉▲6三成銀で、ソフトの評価値+322で先手有利。
この手順の△8九龍は△5九角▲6八桂△8八銀▲同金△7九龍からの詰めろですが、先手は▲6五金から上部を厚くして詰めろを消してから▲6三成銀としてどうかという展開です。
玉頭戦になると駒の損得より厚みが大事になってきますので、この手順なら本譜よりよかったようです。
玉の早逃げで玉頭戦にするのが参考になった1局でした。