上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手から5筋の歩を交換してから▲5六歩と打った局面。ソフトの評価値-138で互角。
対振り飛車には居飛車側は戦形が広くなったのでこのような将棋は少ないのですが、昭和の時代では結構一時期に流行った形です。
意外だったのは、この局面が互角とはいえ評価値が後手に傾いていることです。
通常ソフトでは振り飛車をすると評価値が一時的に下がるのですが、この局面で-138というのはかなり振り飛車の模様がいいということも言えそうです。
ここでは△4四銀と引くのもありますが、強く△5六銀とする手もあります。
△5六銀▲同銀△5五歩で、ソフトの評価値-125で互角。

この手順は、後手は△5六銀と先に銀損をしますが△5五歩で銀を取り返すという展開です。
先手としては先に銀得しているので何か手がありそうですが、▲6五歩が気になります。
▲6五歩△5六歩▲6四歩△同金で、ソフトの評価値-131で互角。

この手順は、▲6五歩に△5六歩として以下後手が△6四同金で金が浮いた状態で先手に技がかかりそうな展開に見えます。
△6四同金以下▲5三銀△7七角成▲同桂△2六角▲6四銀成△4八角成▲7三成銀△同銀▲8五桂で、ソフトの評価値-195で互角。
この手順は、部分的に▲5三銀は厳しいのですが後手は角交換をしてから△2六角が切り返しの手で、このような手をうっかりしやすいです。
以下▲6四銀成と金を取ってから▲7三成銀と後手玉に迫りますが、いい勝負のようです。
△6四同金以下▲3三角成△同桂▲5三角△4四角▲同角成△同飛▲5三銀△5四飛▲6四銀成△同飛で、ソフトの評価値-567で後手有利。
この手順は、先手は角交換から▲5三角と打ちますが△4四角の王手が切り返しで以下▲5三銀から攻めますが後手は軽く受け流して後手が指せそうです。
やはり最初の局面は意外と先手が面白くないような局面かもしれません。
なかなか先手よしにならない局面が参考になった1局でした。