銀が浮いた瞬間に動く


上図は、相矢倉からの進展で△4五同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+77で互角。

このような矢倉の戦形になると、先手は3七の銀の活用ができるかどうかがポイントになりますが、自分が指すとなかなか銀が活用できていない展開が多いです。

本来は▲4六銀や▲2六銀など前に活用できればいいですが、相手も有効な手を指してくるのでそのままということが多いです。

本局も△4五同銀と後手は角と銀で中央を抑えるような展開になりましたが、ここからの先手の指し方が難しいと思っていました。

実戦は、▲5六歩△7三角▲4八飛△4四歩▲7五歩で、ソフトの評価値-210で互角。

この手順は、▲5六歩と後手の角の動きを聞いた手で以下▲4八飛に△4四歩と受けさせます。

そこで▲7五歩と玉側から動いていったのですが、戦線拡大とはいえ先手から傷をつけているような指し方でもあります。

▲7五歩はあまり指したくなかったのですが、他の手も浮かばなかったので仕方なく指した感じです。

評価値を見ると互角とはいえ、この手順はあまりいい流れではなさそうです。

▲5六歩では▲8五銀がありました。

▲8五銀△同歩▲2四歩で、ソフトの評価値+145で互角。

この手順は、▲8五銀と守りの銀と後手の攻めの桂馬を交換する手です。

魏と桂馬の交換でやや先手が駒損になるので、このタイミングでは全く考えていませんでした。

後手は△8五同歩としますが、そこで▲2四歩が継続手になります。

▲2四歩に△同歩なら、▲2五歩△4六歩▲5六歩△7三角▲5五桂△4四金▲4六銀で、ソフトの評価値+323で先手有利。

この手順は、▲2四歩から▲2五歩と継ぎ歩をする手で、後手の4五の銀が浮いていますので△2五同歩なら▲2五同飛が王手銀取りになります。

よって後手は△4六歩と先手の角道を止めながら、△4七歩成を狙った受けですが、▲5六歩から▲5五桂と打って▲4六銀と活用できれば先手まずまずのようです。

▲2四歩に△同銀なら、▲1六桂△3三銀▲2四歩△同歩▲同桂△2三金▲1四歩で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順は、△2四同銀なら▲1六桂が1筋の位を取った手を活かす展開で以下△3三銀に▲2四歩と合わせてから攻める展開です。

後手も△2三金とまともに受けた形ですが、▲1四歩と端から手をつけてどうかという展開でいい勝負のようです。

銀が浮いた瞬間に動くのが参考になった1局でした。