遊び駒を活用する▲5五銀

上図は、居飛車対振り飛車からの進展で△7六桂と6四の桂馬が跳ねた局面。ソフトの評価値-465で後手有利。

この局面は、駒の損得はなく先手は穴熊に囲っていますが後手の△7六桂でいつでも△8八桂成と駒得できるので後手が指せています。

ここで貴重な手番なので攻める形ですが、手の組み合わせが悪かったようです。

本譜は▲6四歩△同金▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲1一龍△9六歩で、ソフトの評価値-1151で後手優勢。

この手順は、先手は歩を使ってあやを求めた手ですが、堂々と△同歩と取られて逆に9筋を伸ばされるとはっきりと先手が悪いです。

銀があれば▲9一銀のような手がありますが、駒が足らない上に先手玉は逆に端攻めをされる形になっているので先手失敗です。

昔から形勢が悪くなったら相手玉の端を攻めるというのが何度かあったのですが、本局もそんな感じで形勢が余計に悪くなっているのが多いです。

簡単に棋風というか指し手は変わりません。

▲6四歩では▲5五銀がありました。

▲5五銀△8八桂成▲同角△5五銀▲同角で、ソフトの評価値-431で後手有利。

この手順は、遊んでいる6六の銀を▲5五銀とぶつける手で全く見えてなかったです。

後手は△8八桂成として銀と桂馬の交換で少し駒得ですが、まだ先手も十分に粘れそうな形です。

▲5五同角以下△5七角成▲6一銀△6七銀▲7二銀成△同銀▲6八歩で、ソフトの評価値-200で後手有利。

この手順は、△5七角成が地味な手ですが意外と厳しく、△5七角成に▲6四歩が普通ですが△同金▲同角に△6六馬が王手龍取りになります。

先手はあやを求めて▲6一銀と引っ掛けますが、後手も△6七銀と寄せ合いの形になりそうです。

以下▲7二銀成から少し後手玉を薄くしてから▲6八歩と受けてどうかという展開です。

後手がやや攻めていますが、あまり駒を渡すと▲7二龍△同玉▲8四桂のような手があるのでいい勝負のようです。

変化はたくさんありそうですが、本譜よりははるかにいいです。

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