苦しい局面は相手が迷うような手を指す

上図は、先後逆で▲8六同歩と銀を取った局面。ソフトの評価値+729で先手有利。

駒割りは、角と銀の交換で後手が駒得ですが、後手は飛車が働いていないのに対して先手は飛車が働いておりと4五の桂がいつでも▲3三歩と叩く筋があるので、先手が指しやすいです。

対局中は、後手が苦しいと思っていましたがここで具体的な手が全く見えず実戦は狙いが分かりにくい指し方になりました。

本譜は△5四金▲同飛△8八歩▲同玉△7五歩で、ソフトの評価値+1341で先手優勢。

この手順は、△5四金とすれば▲同飛で先手の飛車が軽くなるのでよくないとは思っていましたが、他の手が見えなかったので仕方なく指した感じです。

▲同飛に△8八歩から△7五歩で、▲7五同歩なら△8七歩▲同玉△4三角の準王手飛車を狙ったのですが、△7五歩を取らなければその展開になりません。

このような局面は、相手に迷わせるような指し方があると思うのですが、これを短い時間で指すのが結構難しいです。

△5四金では△5六歩がありました。ソフトの評価値+829で先手優勢。

この△5六歩は次に△5四金とする狙いですが、ここで先手に迷ってもらうという意味みたいです。

普通は▲5六同飛ですが、2二に角がいるので△5五歩と叩けば先手が取れるという意味です。

ただし先手が取れたからといって別に後手が有利になるわけではありません。

また5六飛の形が△4七角とすれば少し先手も嫌な形になります。

▲5六同飛△5五歩▲同成銀△4七角▲5七飛△3七歩成で、ソフトの評価値+190で互角。

この手順は△5五歩に▲同成銀とさせてから△4七角と飛車取りに打つ手です。

△4七角には飛車を逃げずに指して先手がいいようですが、▲5七飛も自然な手です。

以下△3七歩成として角にひもをつけて、この指し方はだいぶ差がつまった感じです。

△5六歩▲4三成銀△同銀▲3三歩△4七角▲5三桂成で、ソフトの評価値+823で先手有利。

この手順は、▲4三成銀から▲3三歩と攻める手ですが、△4七角と打って先手の飛車の活用をおさえます。

形勢は先手がいいですが、飛車が抑え込まれている形なので気分的には先手も嫌な展開です。

こうやって少しずつ先手に嫌な展開にして辛抱した方がよかったようです。

苦しい局面は相手が迷うような手を指すのが参考になった1局でした。

分かりやすい形で受ける

上図は、角換わりからの進展で△3七歩成と桂馬を取って▲同金に6二の飛車を△6一飛と引いた局面。ソフトの評価値+577で先手有利。

この局面は一時的に先手が桂損ですが、6五の桂馬が取れる形なので駒の損得はありません。

先手が2歩得しているので悪くはないとは思っていましたが、▲6五銀右と桂馬と取った時に△5四桂と打たれる筋が気になっていました。

よって先手有利というのは全く気がつきませんでした。

実戦は▲2四歩△同歩▲6五銀右△5四桂▲6七歩△6六桂▲同歩で、ソフトの評価値-8で互角。

この手順は、▲2四歩と突き捨てましたがどのように指していいか分からなかったのでとりあえず指した感じですが、後手に歩を渡したのは少し損だったようです。

△5四桂に▲6七歩と下から歩を打って受けたのもいまひとつだったようで、△6六桂に▲同歩という形が、6七の地点に空間があいているのと、6五の銀がやや中途半端な位置なので形勢を損ねたようです。

▲2四歩では▲6五銀右がありました。

▲6五銀右△5四桂▲同銀△同歩▲6七歩で、ソフトの評価値+467で先手有利。

この手順は、△5四桂に▲同銀とあっさり指してから△同歩に▲6七歩と打って受ける手です。

この局面は、銀と桂馬の交換でやや先手が駒損ですが、後手は歩切れで先手の2歩得です。

先手は桂馬が2枚持ち駒にあるので、▲3四桂や▲1六桂から▲2四歩など攻めの手としては困りません。

また▲8四角成から馬を作って手厚く指すこともできるようです。

後手は守りが固いのですがやや歩を使った細かい攻めがしづらい形で、先手は3七金と玉から離れていますが、バランスがいい形なので先手が指せるようです。

分かりやすい形で受けるのが参考になった1局でした。

後手の強襲の対応

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1九龍と香車を取った局面。ソフトの評価値+817で先手有利。

この局面は後手は美濃囲いで金と銀は2枚の守りに対して、先手は矢倉で金と銀が3枚で守っているのでやや先手が固いですが、後手は1九に龍がいるのであまり油断はできない形です。

本譜は▲1一飛成△6二香でソフトの評価値+1002で先手優勢と進みましたが、△6二香で△8七香なら先手もまだ大変だったようです。ソフトの評価値+306で先手有利。

△8七香は1九に龍がいるので厳しい手で、▲同玉なら△8九龍があるので▲同金しかありません。

▲8七同金△7九角で、ソフトの評価値+483で先手有利。

△7九角には▲9八玉か▲7八玉しかありませんが、△6八角成から金を取って先手玉に張り付く形になれば結構うるさいです。

また後手に桂馬があるので△7五桂と金取りに打ちながら上部を手厚くできるので、先手も振りほどくのが大変です。

▲1一飛成では▲7五歩がありました。

▲7五歩△8七香▲同金△7九角で、ソフトの評価値+855で先手優勢。

▲7五歩は△同歩なら▲7四歩が厳しいので、この瞬間に△8七香から△7九角と厳しく攻めます。

△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△5四金▲7三角成△同桂▲5九香で、ソフトの評価値+1218で先手優勢。

この手順は、後手は角と金の交換から△5四金として角を入手する手ですが、▲5九香と受けて次に▲7四歩が厳しいので先手が指せるようです。

△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△5八金なら、▲6七銀直△6九龍▲8八玉△6八金▲7四歩△6七金▲6一飛成△同銀▲7三歩成△同桂▲8三銀△同玉▲7五桂以下詰み。

この手順は、後手は角と金の交換から△5八金と張り付いて先手も玉が薄いので神経を使う展開ですが、どこかのタイミングで▲7四歩と取り込み▲6一龍から▲7三歩成△同桂▲8三銀として▲7五桂を決め手にするイメージです。

この手順も決してやさしくはないですが、手の流れとして先手は駒がたくさん入れば▲6一龍から決めにいくという感じで、それまで先手がぎりぎりのところで辛抱する指し方です。

後手の強襲の対応が参考になった1局でした。

攻め合いにする手順

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-394で後手有利。

この局面までは後手が少し模様が悪いと思って指していたので、やや指し手や気分が受け身になっていました。

ここで▲3五歩とどの程度効いているのかはっきり分からない手を指されて、直感で当面受けに回った方がいいと思い△同歩としました。

早指し将棋でなければ攻め合いの手順なども考えるのでしょうが、早指しだとそのような時間はありません。

実戦は△3五同歩▲4五桂△3六歩▲5八飛△5四歩▲9七角で、ソフトの評価値-176で互角。

この手順は、△3五同歩に▲4五桂と跳ねていつでも▲3三歩の叩きをみた展開です。

△3六歩と伸ばして次に△3七歩成でプレッシャーをかけたつもりでしたが、先に▲5八飛と回られ△5四歩に▲9七角とされると次に▲6四角がやや受けづらい形です。

▲9七角には△6三銀と受けて、以下▲6五歩なら△9五歩▲6四歩△9六歩のように指すべきでしたが考えがまとまりませんでした。

ただこれらの展開は後手が辛抱する展開なので、やや不満かもしれません。

△3五同歩では△6五歩がありました。

△6五歩▲同歩△8六歩▲同歩△7三桂で、ソフトの評価値-361で後手有利。

この手順は、6筋と8筋の歩を突き捨てて△7三桂と跳ねて攻め合いにする展開です。

遊んでいる8一の桂馬が攻めに使えるような展開になれば満足です。

また8筋の歩を突き捨てることで▲9七角と活用しづらい展開になっているのも大きいです。

△7三桂に▲6四歩なら、△6五桂▲6六銀△8八歩▲同角△8五歩で、ソフトの評価値-673で後手有利。

この手順は、▲6四歩の催促には△6五桂と跳ねて▲6三歩成を甘くします。

▲6六銀と逃げたときに△8八歩と叩いて▲同角に△8五歩と継ぎ歩をすれば▲8五同歩に△8六歩と垂れ歩で後手が指せるようです。

この手順の△8八歩に▲同玉なら△7五銀と打って▲同歩なら△8六飛から△6六飛を狙う感じです。

このようなやや細い攻めも、飛車と角と銀と桂馬をうまく組み合わせれば手になるようです。

攻め合いにする手順が参考になった1局でした。

何気ない局面から仕掛ける

上図は、先後逆で角交換からの振り飛車で▲6六飛と浮いた局面。ソフトの評価値-74で互角。

▲6六飛は▲7六飛から▲7四歩として歩を交換してから飛車を軽い形にする狙いです。

▲7六飛とすればどこかで▲6六角と打って先手は駒を安定するような指し方があってそれを防ぐ意味で本譜は△4五歩としましたが、以下の構想はソフトはあまりよくなかったようです。

△4五歩▲7六飛△4四角で、ソフトの評価値+12で互角。

この手順は、△4五歩と4筋の位を取って△4四角と将来の▲6六角のラインを消して4筋の位を安定させるつもりで打ったのですが、自陣角のせいなのかソフトはあまり評価していないようです。

△4四角と打っても今すぐにどうこうという狙いはないので、持ち角と盤面上の角の差が評価値にでているのかもしれません。

△4四角以下▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7六飛で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順は、先手は7筋の歩を交換して▲7六飛としたのですが、飛車が軽くなって先手が少しポイントをあげたようです。

△4五歩では△2二玉がありました。

△2二玉▲7六飛△3二金▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7六飛△6四歩▲6六銀△9五歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、後手は△2二玉から△3二金として必要最小限で玉を囲ってから△6四歩と動く手です。

6筋の位が安定する前に△6四歩と仕掛ける展開で、後手は持ち角ですので手が広いです。

△6四歩に▲6六銀は6筋の位を安定するために前にでたのですが、そこで△9五歩が鋭いです。

このような展開になるとゆっくりした戦いにはならないようです。

△9五歩に▲同歩なら、△8六歩▲同歩△9五香▲同香△9八角で、ソフトの評価値-132で互角。

この手順は、▲6六銀とした瞬間は7六の飛車がいないと▲6六銀は浮いた駒になるので、△9五歩から△8六歩と仕掛けがあります。

△8六歩に▲同飛では△同飛▲同歩に△6九飛がありますので、先手は▲8六同歩ですが、△9五香と捨ててから△9八角が鋭いです。

実戦的には△9五香に▲9七歩と辛抱してまだ難しいですが、戦いを起こしたという点では後手も一応満足です。

何気ない局面から仕掛けるのが参考になった1局でした。

持ち駒に角が2枚あれば△3九角

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲9四同銀と香車を取った局面。ソフトの評価値-344で後手有利。

この局面は、角と銀香の2枚替えで後手が少し駒損ですが、ここで後手の手番なのが大きく少し指せているようです。

ただし、後手の飛車の動ける範囲が狭く9四に銀がいるので少し狙われやすいです。

本譜は△9三歩と打って先手の銀を取りにいったのですが、これが悪かったようです。

△9三歩▲8七香△8六歩▲8五香で、ソフトの評価値+354で先手有利。

この手順は▲8七香に△8六歩と打って何とかなるのかと思っていたら▲8五香をうっかりしていました。

▲8五香で後手の飛車が死んだのでまずいと思っていたのですが、よく見ると△9二飛と逃げる手もあってまだ粘れる手はあったのですが、見えていませんでした。

実戦は△8七歩成▲8二香成△7八と▲同玉△6二金で、ソフトの評価値+800で先手優勢。

このような展開になると先手に飛車を渡して後手が苦しいです。

このようなところが手が見えてなくて、一直線に形勢が悪くなるのが昔からある悪い癖のようです。

△9三歩では△3九角がありました。

△3九角▲3八飛△4九角で、ソフトの評価値-492で後手有利。

この手順は、持ち駒に角が2枚あればたまにでる筋ですが、目線が8筋と9筋にばかりにいっていたので全く見えていませんでした。

△4九角に▲1八飛なら、△2七角成▲8七香△8四歩▲9三歩△7一金で、ソフトの評価値-379で後手有利。

この手順は、▲8七香に△8四歩と受けるのが冷静な手みたいで、▲9三歩で次に▲9一銀を狙っても△7一金で後手の飛車の動ける範囲が広くなるので後手が指せるようです。

△4九角に▲3九飛なら△5八角成▲7五角△4八馬▲6九飛△5八金で、ソフトの評価値-685で後手有利。

この手順は、△5八角成が次に△5七馬が王手飛車取りになるので▲7五角と受けた手ですが、△4八馬から△5八金と先手の飛車を取る形になって後手が指せるようです。

持ち駒に角が2枚あれば△3九角を考えるのが参考になった1局でした。

大駒の活用を先に考える

上図は、相掛かりからの進展で△6四香と打った局面。ソフトの評価値+454で先手有利。

駒割りは角と桂馬の交換で先手が駒得していますが、後手も桂馬や香車が先手陣に睨んでおり結構難しい局面です。

ここで先手は貴重な手番が回ってきたので攻めるか受けるか少し迷いましたが、実戦は受けに回ってやや失敗したみたいです。

本譜は▲5五歩△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△7六歩▲8六銀△同銀▲同歩△6六桂打で、ソフトの評価値+220で互角。

▲5五歩は桂馬取りで攻めを催促したのですが、△7七歩成から後手は銀と桂馬を清算してから△6六桂打と進むと先手の▲5五歩と突いた手はあまりいきない感じです。

このような展開になると後手は小駒が活用できているのに対して、先手は1三の馬が全く働いていないのが気になります。

▲5五歩では▲2二馬がありました。

▲2二馬△2三金▲3二馬で、ソフトの評価値+377で先手有利。

この手順の▲2二馬に対して△4三金と逃げるのが自然ですが、▲4四歩△4二金▲3二とで先手の攻めが早くなります。

よって後手は先手を取って△2三金と馬にあたりますが先手は▲3二馬と潜り込んで、後手に迫る手順です。

今見てもこれが自然な感じですが、特に大駒が働くか働かないかの違いは大きいです。

私の将棋は以前から大駒がそのままになって終局というのが結構あって、盤面全体を見ていないことが多いようです。

本局も▲5五歩とすれば後手はがんがん攻めてくるというのは分かるはずですが、このあたりの大局観がいまひとつのようです。

短い時間で考えるときは、ひょっとしたら大駒の活用を先に考えるということ試した方がいいのかもしれません。

やはり大駒は小駒より働きが大きいので、いい手を指せば少しでも形勢が有利になりやすいようです。

大駒の活用を先に考えるのが参考になった1局でした。

単に飛車を下ろして攻め手を広げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から△7二同銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+1037で先手優勢。

この局面は、銀と桂馬の交換で少し先手が駒得で、玉の守りも先手がしっかりしているので先手が指せているようです。

ここで先手の手番なのでどのように手を広げていくかという感じですが、本譜はあまりよくなかったようです。

本譜は、▲7四歩△同歩▲5五角でソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は、▲7四歩として後手玉のコビンをあけた手で▲5五角と打って王手と▲1一角成をみて味がいいと思っていたのですが、これが意外と評価値を見るとたいしたことがなかったようです。

▲5五角に△7三桂打で後手玉がしっかりして、△7三桂打以下▲1一角成なら△1九龍で、ソフトの評価値+185で互角。

このような展開になると7筋の歩を突き捨てたのがむしろ傷になっているようで、将来後手から△7五桂を狙った角と桂馬と香車を使ったうるさい攻めが気になります。

やはり7筋の位はもう少し残しておいた方がよかったようです。

▲7四歩では▲4一飛がありました。

▲4一飛△7一桂で、ソフトの評価値+720で先手有利。

この手順は、▲4一飛と打って次に▲6二銀△同金▲7一角を狙った手です。

なお▲4一飛は候補手の1つで、ソフトは▲2一飛を推奨していました。

後手は3二に金がいるので、▲2一飛と打つと後手は3筋に歩が切れていると△3一歩のような底歩がありますが、この場合は2歩になり成立しません。

よって▲2一飛でも問題ないと思いますが、意味合いとしては▲4一飛と同じ狙いです。

後手は△7一桂と受けに桂馬を使うことで、先手玉が少し安全になるのが大きいようです。

△7一桂以下▲1一飛成△1九龍▲4一龍△8七香▲同金△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△3一金打▲6一龍△同銀▲8五歩で、ソフトの評価値+1449で先手優勢。

この手順は、▲4一龍に後手は受けてもじり貧になるので△8七香から△7九角として金を取ってから△3一金として龍を取る手ですが、▲6一龍から▲8五歩として先手が指せるようです。

ただしこのような後手の指し方も参考になりそうです。

単に飛車を下ろして攻め手を広げるのが参考になった1局でした。

少し辛抱して指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で△4六歩と突いた局面。ソフトの評価値-321で先手有利。

対局中は、と金を作って2一の桂馬が取れて1一の香車も取れそうな形でそれは満足なのですが、飛車の働きが後手の方がいいので少し先手が苦しいと思っていました。

しかし評価値が先手有利なのは全く気がつきませんでした。

△4六歩は手筋の突き捨てで、このような局面の対応が間違えやすいのですが本局もそのようになりました。

本譜は▲4六同銀△4七龍で、ソフトの評価値-137で互角。

▲4六同銀か▲4六同歩か対局中は迷ったのですが、先手を取った方がいいと思って▲4六同銀としたのが失着です。

▲4六同銀には△4七龍で銀取りになってかえって忙しくなった感じです。

△4七龍に▲5五銀なら△5七歩の垂れ歩が厳しいです。

△4七龍には▲2六角成と粘る手はありましたが、△3六銀成と遊んでいた銀が活用できる展開は先手はやや不本意です。

▲4六同銀では▲4六同歩がありました。

▲4六同歩△5七歩▲1一と△4七龍▲6九金で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順は、△5七歩の垂れ歩の瞬間がややぬるいので▲1一とで香車を補充します。

△4七龍で次に△5八歩成を狙えば▲6九金で辛抱する展開です。

これが実戦的だったと思いますが、▲6九金はソフトの候補手の1つでしたが推奨手ではなく▲7四桂と打つ手でした。

▲7四桂に△7三銀なら▲6四銀△同歩▲6三香で、ソフトの評価値-104で互角。

このような手順がよく見えるなという展開ですが、さすがに鋭いです。

少し攻めが細いところはありますが、狙い筋としては応用が利きそうです。

ただし、できるだけ辛抱して駒を蓄えてから後手陣に迫れるのが理想的だと思います。

少し辛抱して指すのが参考になった1局でした。

9筋の地獄突きで手を広げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で▲4六飛に△4三歩と歩を打って受けた局面。ソフトの評価値+541で先手有利。

この局面は、飛車と角の交換でやや先手が駒得をしており、先手が有利みたいですが後手も角を持ち駒にしているので先手は角の打ち込みに注意する必要があります。

本譜は▲2六飛△3六歩▲6五銀で、ソフトの評価値+324で先手有利。

この手順は、▲2八飛として2筋に飛車を戻して後手からの△2七角や△2八角の打ち込みを受けたのですが、△3六歩と先手の飛車の横利きと止めた手に▲6五銀と浮いていた銀を引いて、いまひとつ先手の狙いがはっきりとしない指し方です。

このあたりは後手の指し方に振り回されている感じもします。

▲2八飛では▲9六歩がありました。ソフトの評価値+622で先手有利。

▲9六歩はいかにも筋というような手で、後手玉は6二に歩がいるため壁になっています。

先手は9筋は位を取られていますが、後手が壁の陣形で9筋の守りが薄いので、▲9六歩という地獄突きの手が厳しいです。

次に▲9五歩から▲9四歩と歩を伸ばされては9筋の位を取った意味があまりないため△9六同歩です。

△9六同歩▲7五歩△3八角▲9三歩△同香▲9五歩△2九角成▲9六飛△8四桂▲9四歩△9六桂▲同香△9四香▲同香△7六歩▲9二飛△7一玉▲3四桂で、ソフトの評価値+1411で先手優勢。

この手順の▲7五歩は後手からいつでも△7六歩と角筋をいかした手があるのですが、先手は飛車の横利きで▲7六同飛とすることができます。

後手は△3八角から桂馬を取って△8四桂として粘り強い指し方ですが、先手も強く飛車を渡して攻めるのが参考になります。

先手の指し方はやや強引なところがあり、後手の角道を通した攻めを受けるのは怖いところもありますが、後手も壁になっているのでバランスはとれているようです。

9筋の地獄突きで手を広げるのが参考になった1局でした。