9筋の垂れ歩をどのように受けるか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△9八歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-17で互角。

この局面は先手が9筋の端攻めをした手に後手が9筋を受けるのでなく△9八歩と垂れ歩を打った展開です。

先手はいつでも▲9二歩成とする手がありますので、普通は△9九歩成を受ける形ですが、受け方があまりよくなかったかもしれません。

本譜は△9八歩以下▲8八銀△8四歩で、ソフトの評価値-54で互角。

この手順は、▲8八銀として△9九歩成を受けた形ですが、先手は壁銀になって8八の銀が使いづらいです。

先手から9八の歩を取りきる形にはなかなかならないうえに、▲8八銀は動くと△9九歩成があるのでやや利かされ気味な感じです。

▲8八銀では▲8八玉がありました。

▲8八玉△8四歩▲9八玉△8三銀▲8八玉で、ソフトの評価値-126で互角。

この手順は▲8八玉として△9九歩成を受ける形で、以下▲9八玉から歩を取る展開です。

その間に後手は△8四歩から△8三銀と上部を手厚くする展開で、以下先手も▲8八玉と態勢を立て直す形です。

評価値的には▲8八銀とした手より少し悪いですがほぼ互角です。

形は▲8八銀より▲9八玉から▲8八玉とした方が先手の形がいいと思いますが、このあたりの評価値の判断は不明です。

先手は盤面の角に対して後手は持ち角なので後手の方が指しやすいかもしれません。

実戦の▲8八銀はほとんどのノータイムだった上に、▲8八玉は全くみえていなかったので、このあたりの大局観がいまひとつだったです。

棋譜並べなどをすると感覚的に▲8八銀でなく▲8八玉と指している方が多いように思います。

9筋の垂れ歩をどのように受けるかが参考になった1局でした。