少し苦しくても辛抱して指す

上図は、相矢倉からの進展で△5二飛と6二の飛車が移動した局面。ソフトの評価値-323で後手有利。

この局面は後手の飛車と角と4五の銀が中央を制圧しており、先手は3七の銀が立ち遅れているので後手が指せるようです。

後手有利とはいえまだ微差の段階なので先手はまだ急ぐ必要はなかったのですが、本譜はまずかったようです。

本譜は▲2四角△同歩▲4一銀△5一飛▲3二銀成△同玉▲7三歩成△同角▲7四銀△8二角▲8五銀△同歩▲5五桂で、ソフトの評価値-789で後手有利。

この手順は、▲2四角と先手から角と銀の交換をして▲4一銀の割り打ちの銀を打ちます。

以下銀と金の交換となり、さらに7五の銀が8五の桂馬と交換になりました。

▲5五桂と打った局面では、金桂馬と角銀の交換でやや先手が駒損で歩の数も少ないのでだいぶ先手が悪くなったようです。

後手玉は薄くはなったのですが、先手は3七の銀と2九の桂馬が活用できていないので、少し先手の切れ模様です。

最初の局面が少し模様が悪いとはいえ、自分から駒損して攻めるのはまずかったようで辛抱が足りません。

▲2四角では▲5八飛がありました。ソフトの評価値-357で後手有利。

この手は△5六銀と受ける▲5八飛で実戦では見えてはいたのですが、利かされだと思って指せませんでした。

▲5八飛とすると飛車が攻めに使えなくなり受けに回るからという意味ですが、このようなしっかりとした受けの手を指さないと形勢が大きく変わるようです。

▲5八飛以下△9五歩▲8六歩△9七桂成▲同香△9六歩▲同香△同香▲9七歩で、ソフトの評価値-343で後手有利。

この手順は、▲5八飛に9筋から動いてくる手ですが、先手も▲8六歩と催促していい勝負のようです。

少し後手が指しやすいみたいですが、先手も後手の指し手に対応できているようです。

少し模様が悪くても辛抱して指していれば、短気を起こして自滅するより形勢を損ねるということは少ないようです。

少し苦しくても辛抱して指すのが参考になった1局でした。