上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△2九飛成と飛車が成った局面。ソフトの評価値+1591で先手優勢。
この局面は、先手の角得ですが後手はそれを承知で角を損をして飛車が成ってきた展開で、後手玉がまだ固いので先手優勢といえ手数はまだかかります。
実戦は後手からの△8六桂が気になって▲7五銀としましたが、これがあまりよくなかったようです。
本譜は▲7五銀△5六歩▲5五角△9一玉▲3一龍で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順は、▲7五銀に△5六歩がうるさい筋で▲5五角として壁の角が捌けて次に▲7四桂を狙ったのですが、△9一玉と穴熊の組まれました。
次に後手から△4四銀の龍取りと角取りがあるので▲3一龍としましたが、角得なのに評価値は互角になりました。
このあたりが将棋の難しいところで、丁寧に受けようと思って指すと後手がそれ以上有効な手を指して形勢が元に戻るという典型的なパターンです。
私の将棋の課題の1つで、優勢で進んでいるのですがここから優勢を維持できずにあっさりと互角になるというのが結構多いです。
先手の1手1手はそんなに悪くはないはずですが、組み合わせが悪いようです。
▲7五銀では▲5四桂がありました。
▲5四桂△8六桂で、ソフトの評価値+1405で先手優勢。

▲5四桂は直感で見えていたのですが、△8六桂の対応が分からなかったので指せませんでした。
△8六桂に▲同歩なら△8七銀▲同玉△6九龍▲7八銀△5八龍▲6九銀打で、ソフトの評価値+1043で先手優勢。
この手順は、△8七銀以下2枚の金が取られる形でだいぶ先手が駒損をしたようですが、この場面だけの損得は金金と銀桂の交換です。
▲6九銀打以下△2八龍▲6二桂成△同銀で、ソフトの評価値+1094で先手優勢。
ここまで進んでみると、全体で角銀と金の交換で実質角得でまだ先手が十分です。
また△8六桂には▲6八玉と逃げる手もあったようです。
▲6八玉以下△6九龍▲同玉△7八金▲5九玉△8八金▲2一飛で、ソフトの評価値+2014で先手勝勢。
この手順は、△6九龍以下△7八金として角が取られる展開ですが、▲2一飛の局面では、角と金の交換で、先手は2枚の飛車と▲5四桂が次に▲6二桂成と金を取る形なので先手十分です。
角得の局面からどう指すかが参考になった1局でした。