▲9八香と上がった手をいかす

上図は、居飛車対振り飛車の進展から△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+149で互角。

△4五歩は先手の▲9八香を見ての手なので先手の居飛車穴熊をけん制する手です。

対局中は、ここで穴熊に組むのは少し凝りすぎかと思い▲7八銀としました。

本譜は▲7八銀△3五歩▲6六歩△4四飛▲6五歩で、ソフトの評価値̟-9で互角。

この手順は、穴熊模様から左美濃に組んで▲6五歩と位を取る展開です。

この指し方は固さよりバランスを取った指し方でたまに見るのですが、評価値は互角の範囲ですが少し下がっているのが気になります。

美濃に組んでも9筋の位を取られて▲9八香の一手があまり意味がないということかもしれません。

▲7八銀では▲3三角成がありました。

▲3三角成△同銀▲9九玉で、ソフトの評価値+160で互角。

この手順は、数手前の▲9八香と上がった手をいかす進行で、角交換をしてから▲9九玉と穴熊に囲います。

穴熊はまだ完成していませんが、次に▲8八銀とすれば一応完成します。

▲9九玉に△3五歩なら、▲8八銀△3二金▲6八金寄△4四飛▲7九金で、ソフトの評価値+97で互角。

この手順は、先手は▲6八金寄から穴熊にする展開で、後手からいつでも△3九角の筋があるので5七の銀に紐をつける▲6八金寄としています。

後手は△3二金と△4四飛ということでバランスを取る指し方で難しいですが、先手も穴熊が完成しているのでいい勝負のようです。

▲9九玉に△4四銀なら、▲2四歩△同歩▲同飛△2二歩▲6六銀で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の△4四銀は△3五銀から△4六歩を狙った手で部分的には▲2四歩があるのでやや無理筋ですが、先手の穴熊が未完成で9九の玉のコビンがあいているので、後手から動く手です。

先手は2筋の交換をして△2二歩に▲6六銀として、後手からの△3三角といった角の王手のラインを止めた手でこれからの将棋のようです。

このような展開なら▲9八香と上がった手は役に立っているようです。

▲9八香と上がった手をいかすのが参考になった1局でした。