上図は、先後逆で居飛車対振り飛車からの進展で、△1五歩に▲同歩とした局面。ソフトの評価値-99970で後手勝勢。
この局面は、後手の金銀の駒得でここで後手の手番なので後手勝勢です。
後手玉は4枚の金駒で守っているのでよほどのことがない限りは逆転はなさそうです。
本譜は▲1五同歩△9九龍で、ソフトの評価値-5477で後手勝勢。

この手は確実に駒を補充して先手玉を寄せる意味で△9九龍としましたが、勝敗に影響はほとんどないとはいえだいぶ甘い手だったようです。
後手玉が安全ですので問題はないのですが、終盤の手としてはだいぶぬるかったようで、先手玉には寄せがありました。
△9九龍では△4九龍がありました。
△4九龍▲同銀△1六歩▲同玉△2五金で、ソフトの評価値-99994で後手勝勢。

この手順の△4九龍は後の寄せが見えていないと指せない手です。
▲同銀と取らせて△1六歩と叩いて▲同玉に△2五金が鋭いです。
指されてみればなるほどですが、ちょっとうっかりしやすい筋です。
△2五金▲同玉△3三桂▲2六玉△2五金▲1七玉△1五香まで。
この手順は、△2五金と捨ててから△3三桂と盤上の駒を活用する手で盤面全体を見ていないと指せない手です。
このような手は時間があれば読めるのでしょうが、時間のない将棋だと考えがまとまらずに指せない可能性が高いです。
△4九龍と△2五金は連動しているので、どちらの手も読めていないと指せないです。
部分的な形としてはよく見る筋ですが、実戦で指すと意外と寄せが見えていないということが多いです。
将棋の強さは最終盤の強さでもあるので、このようなときはびしっと寄せれるようになりたいです。
最終盤は厳しく寄せるのが参考になった1局でした。