先手の攻め筋をどのように受けるか


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った手に△同銀に▲9一龍と香車を取った変化手順の局面。ソフトの評価値-1191で後手優勢。

実戦は▲9一龍で▲8五龍だったので変化手順ですが、このときに後手はどう指せばいいか分かっていませんでした。

先手の次の狙いは▲8四桂ですが、後手は攻め合いにいくかその前に一旦受けに回るかの判断が迷う局面です。

評価値はだいぶ後手がいいですが、ここまで差が開いているのは気がつきませんでした。

ここでは2通りの指し方があったようです。

1つは攻め合いで△2九馬とする手です。

△2九馬▲8四桂△7一銀打▲7二桂成△同銀で、ソフトの評価値-1353で後手優勢。

この手順は、▲8四桂に△7一銀と受けるのが少し気がつきにくい受け方で、駒を足して受けます。

指されれみればなるほどですが、多分実戦では見えていないような気がします。

やはり受けるときはしっかりと受けないといけないみたいです。

この受け方は先手にもう一枚桂馬があればおかわりの▲8四桂がありますが、この場合は桂馬はありません。

後手は次に△3八馬と金を取る手があるので後手が指せています。

もう1つの指し方は▲1九龍に△8一香と先に受ける手です。ソフトの評価値-1206で後手優勢。

この△8一香は▲8四桂と打つのを受けた手で、部分的な形では△8一歩ですが▲8四桂と打たれます。

▲1九龍△8一歩▲8四桂△7一銀として、8一に歩を置くことで後手陣が固くなるという考えもあるようですが、後手はまだ△2九馬が回ってきていないのでやや受けすぎのようです。

よって△8一香ですが、そこで▲8二歩とすれば△2九馬と進みます。

△8一香▲8二歩△2九馬▲4八金△3六飛▲8一歩成△8六桂で、ソフトの評価値-1956で後手優勢。

この手順は、▲8二歩と打たれると香車が取られる形ですが、この瞬間に後手は△2九馬と桂馬を取って次に△3八馬を狙います。

▲4八金と逃げれば△3六飛が一見ぬるいような手に見えてうっかりしやすいのですが、▲8一歩成に取ったばかりの桂馬を△8六桂と打つのが厳しいです。

この△8六桂も部分的には形の手ですが、取ったばかりなので打つのをうっかりしやすいです。

この手順は、次に△7八桂成と金を取った手が△6八成桂以下の詰めろなので、この攻め合いは後手の1手勝ちのようです。

先手の攻め筋をどのように受けるかが参考になった1局でした。