簡単に駒損を回復されないようにする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で3四の飛車を△2四飛とぶつけた局面。ソフトの評価値+818で先手優勢。

この局面は後手が△2五桂と跳ねて▲同飛に△2四飛とぶつけた展開ですが、この瞬間は先手が桂得です。

飛車交換になりそうですが、先手は4七の銀が浮いているので銀をどうするかが課題です。

本譜は、△2四飛以下▲3五飛△3四歩▲2五歩△3五歩▲2四歩△同歩▲5六銀△4九飛で、ソフトの評価値+643で先手有利。

この手順の▲3五飛は歩切れを解消する手ですが、△3四歩に▲2五歩と打つ形なので、▲3五飛としなくても最初から▲2四同飛としてもほとんど変わらなかったと思います。

結局、飛車交換してから4七の銀が浮いているので▲5六銀と上がったのですが、△4九飛と打たれて次に△2九飛成が受けづらいのでややもったいなかったようです。

△4九飛に▲4七角と受ける手はありますが、△5四歩と突かれて△5五歩を狙われるとかえって先手が忙しい感じです。

▲3五飛では▲2四同飛がありました。

▲2四同飛△同歩▲5八銀で、ソフトの評価値+872で先手有利。

この手順は、あっさりと飛車交換してから▲5八銀と引いて自陣を固める手です。

4七の銀は▲5六銀に使うという先入観があると▲5八銀は見落としやすいかもしれません。

この局面はお互いに自陣が低い構えですが、先手の桂得です。

ここで後手の手番ですが、2九の桂馬と1九の香車を取って駒損を回復する狙いがあります。

▲5八銀に△2八飛なら、▲5六角△5四歩▲7六桂△6三銀左▲4一飛で、ソフトの評価値+1288で先手優勢。

この手順は、▲5六角と△2九飛成を受けるのがいい手のようで、△5四歩と突いて△5五歩を狙うのですが、▲7六桂と控えの桂馬を打って次に▲6四桂を狙います。

△6三銀左に▲4一飛と打って今度は▲8四桂を狙って、これは先手の理想的な展開です。

ここで大事なのは、▲5六角と打って△2九飛成に▲同角を用意して桂馬を取られないようにすることです。

△2九飛成と桂馬を取られると駒損が回復されさらに△1九龍と香車を取られると先手の香損になるので、駒損は避けたいです。

簡単に駒損を回復されないようにするのが大事だと分かった1局でした。