上図は、角換わりからの進展で△3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+482で先手有利。
後手は角換わりから銀矢倉に組んだ展開に先手は▲4八金と▲2九飛型で組んだ進行です。
対局中は△3五歩と桂馬の頭を狙われ少し先手が指しにくいかと思っていたのですが、ソフトの評価値が先手有利だったのが意外でした。
先手有利なのは、やや後手の攻めに銀がいないため軽いということかもしれません。
本譜は先に桂馬を取られてもいいと思って▲3五同歩としました。
▲3五同歩△6五桂▲6六銀△3六歩で、ソフトの評価値+465で先手有利。

この手順は、△3六歩と打たれることで桂馬が取られるのですが、先手も▲6五銀右や▲6五銀直で桂馬を取り返す形です。
後手は歩を使って桂馬を取りにいっているので、やや歩損をしています。
それに対して先手はやや形が崩れているので神経を使いますが、先手有利だったのは全く気がつきませんでした。
ここから実戦は▲7三角△3七歩成▲同金△6一飛でソフトの評価値+513で先手有利と進みましたが、△3六歩には▲6五銀右もあったようです。
▲6五銀右△3七歩成▲同金△5四桂で、ソフトの評価値+525で先手有利。

この手順は、▲7三角と打つのでなく持ち駒に角を残したままの展開で、△5四桂と打たれたら受け方がむずかしいと思ってやめました。
銀が守りづらいと思って指せなかったのですが、ここで面白い手がありました。
△5四桂以下▲同銀△同歩▲6七歩で、ソフトの評価値+527で先手有利。
この手順は、▲5四同銀とあっさり銀と桂馬を交換する手で、△同歩に▲6七歩としたから歩を打って受ける形です。
駒割りは銀と桂馬の交換ですが、後手は歩切れが大きく先手は低い構えでバランスがいいので指せるようです。
後手から将来△7五歩や△8六歩や△9五歩など暴れてくる手はありますが、先手も▲3四桂や▲2四桂や▲1六桂など手が広いので先手が面白いようです。
腰掛銀で攻めの桂馬を狙われたときの対応が参考になった1局でした。