上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で▲4六飛に△4三歩と歩を打って受けた局面。ソフトの評価値+541で先手有利。
この局面は、飛車と角の交換でやや先手が駒得をしており、先手が有利みたいですが後手も角を持ち駒にしているので先手は角の打ち込みに注意する必要があります。
本譜は▲2六飛△3六歩▲6五銀で、ソフトの評価値+324で先手有利。

この手順は、▲2八飛として2筋に飛車を戻して後手からの△2七角や△2八角の打ち込みを受けたのですが、△3六歩と先手の飛車の横利きと止めた手に▲6五銀と浮いていた銀を引いて、いまひとつ先手の狙いがはっきりとしない指し方です。
このあたりは後手の指し方に振り回されている感じもします。
▲2八飛では▲9六歩がありました。ソフトの評価値+622で先手有利。

▲9六歩はいかにも筋というような手で、後手玉は6二に歩がいるため壁になっています。
先手は9筋は位を取られていますが、後手が壁の陣形で9筋の守りが薄いので、▲9六歩という地獄突きの手が厳しいです。
次に▲9五歩から▲9四歩と歩を伸ばされては9筋の位を取った意味があまりないため△9六同歩です。
△9六同歩▲7五歩△3八角▲9三歩△同香▲9五歩△2九角成▲9六飛△8四桂▲9四歩△9六桂▲同香△9四香▲同香△7六歩▲9二飛△7一玉▲3四桂で、ソフトの評価値+1411で先手優勢。
この手順の▲7五歩は後手からいつでも△7六歩と角筋をいかした手があるのですが、先手は飛車の横利きで▲7六同飛とすることができます。
後手は△3八角から桂馬を取って△8四桂として粘り強い指し方ですが、先手も強く飛車を渡して攻めるのが参考になります。
先手の指し方はやや強引なところがあり、後手の角道を通した攻めを受けるのは怖いところもありますが、後手も壁になっているのでバランスはとれているようです。
9筋の地獄突きで手を広げるのが参考になった1局でした。