上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から△7二同銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+1037で先手優勢。
この局面は、銀と桂馬の交換で少し先手が駒得で、玉の守りも先手がしっかりしているので先手が指せているようです。
ここで先手の手番なのでどのように手を広げていくかという感じですが、本譜はあまりよくなかったようです。
本譜は、▲7四歩△同歩▲5五角でソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は、▲7四歩として後手玉のコビンをあけた手で▲5五角と打って王手と▲1一角成をみて味がいいと思っていたのですが、これが意外と評価値を見るとたいしたことがなかったようです。
▲5五角に△7三桂打で後手玉がしっかりして、△7三桂打以下▲1一角成なら△1九龍で、ソフトの評価値+185で互角。
このような展開になると7筋の歩を突き捨てたのがむしろ傷になっているようで、将来後手から△7五桂を狙った角と桂馬と香車を使ったうるさい攻めが気になります。
やはり7筋の位はもう少し残しておいた方がよかったようです。
▲7四歩では▲4一飛がありました。
▲4一飛△7一桂で、ソフトの評価値+720で先手有利。

この手順は、▲4一飛と打って次に▲6二銀△同金▲7一角を狙った手です。
なお▲4一飛は候補手の1つで、ソフトは▲2一飛を推奨していました。
後手は3二に金がいるので、▲2一飛と打つと後手は3筋に歩が切れていると△3一歩のような底歩がありますが、この場合は2歩になり成立しません。
よって▲2一飛でも問題ないと思いますが、意味合いとしては▲4一飛と同じ狙いです。
後手は△7一桂と受けに桂馬を使うことで、先手玉が少し安全になるのが大きいようです。
△7一桂以下▲1一飛成△1九龍▲4一龍△8七香▲同金△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△3一金打▲6一龍△同銀▲8五歩で、ソフトの評価値+1449で先手優勢。
この手順は、▲4一龍に後手は受けてもじり貧になるので△8七香から△7九角として金を取ってから△3一金として龍を取る手ですが、▲6一龍から▲8五歩として先手が指せるようです。
ただしこのような後手の指し方も参考になりそうです。
単に飛車を下ろして攻め手を広げるのが参考になった1局でした。