大駒の活用を先に考える

上図は、相掛かりからの進展で△6四香と打った局面。ソフトの評価値+454で先手有利。

駒割りは角と桂馬の交換で先手が駒得していますが、後手も桂馬や香車が先手陣に睨んでおり結構難しい局面です。

ここで先手は貴重な手番が回ってきたので攻めるか受けるか少し迷いましたが、実戦は受けに回ってやや失敗したみたいです。

本譜は▲5五歩△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△7六歩▲8六銀△同銀▲同歩△6六桂打で、ソフトの評価値+220で互角。

▲5五歩は桂馬取りで攻めを催促したのですが、△7七歩成から後手は銀と桂馬を清算してから△6六桂打と進むと先手の▲5五歩と突いた手はあまりいきない感じです。

このような展開になると後手は小駒が活用できているのに対して、先手は1三の馬が全く働いていないのが気になります。

▲5五歩では▲2二馬がありました。

▲2二馬△2三金▲3二馬で、ソフトの評価値+377で先手有利。

この手順の▲2二馬に対して△4三金と逃げるのが自然ですが、▲4四歩△4二金▲3二とで先手の攻めが早くなります。

よって後手は先手を取って△2三金と馬にあたりますが先手は▲3二馬と潜り込んで、後手に迫る手順です。

今見てもこれが自然な感じですが、特に大駒が働くか働かないかの違いは大きいです。

私の将棋は以前から大駒がそのままになって終局というのが結構あって、盤面全体を見ていないことが多いようです。

本局も▲5五歩とすれば後手はがんがん攻めてくるというのは分かるはずですが、このあたりの大局観がいまひとつのようです。

短い時間で考えるときは、ひょっとしたら大駒の活用を先に考えるということ試した方がいいのかもしれません。

やはり大駒は小駒より働きが大きいので、いい手を指せば少しでも形勢が有利になりやすいようです。

大駒の活用を先に考えるのが参考になった1局でした。