後手の強襲の対応

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1九龍と香車を取った局面。ソフトの評価値+817で先手有利。

この局面は後手は美濃囲いで金と銀は2枚の守りに対して、先手は矢倉で金と銀が3枚で守っているのでやや先手が固いですが、後手は1九に龍がいるのであまり油断はできない形です。

本譜は▲1一飛成△6二香でソフトの評価値+1002で先手優勢と進みましたが、△6二香で△8七香なら先手もまだ大変だったようです。ソフトの評価値+306で先手有利。

△8七香は1九に龍がいるので厳しい手で、▲同玉なら△8九龍があるので▲同金しかありません。

▲8七同金△7九角で、ソフトの評価値+483で先手有利。

△7九角には▲9八玉か▲7八玉しかありませんが、△6八角成から金を取って先手玉に張り付く形になれば結構うるさいです。

また後手に桂馬があるので△7五桂と金取りに打ちながら上部を手厚くできるので、先手も振りほどくのが大変です。

▲1一飛成では▲7五歩がありました。

▲7五歩△8七香▲同金△7九角で、ソフトの評価値+855で先手優勢。

▲7五歩は△同歩なら▲7四歩が厳しいので、この瞬間に△8七香から△7九角と厳しく攻めます。

△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△5四金▲7三角成△同桂▲5九香で、ソフトの評価値+1218で先手優勢。

この手順は、後手は角と金の交換から△5四金として角を入手する手ですが、▲5九香と受けて次に▲7四歩が厳しいので先手が指せるようです。

△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△5八金なら、▲6七銀直△6九龍▲8八玉△6八金▲7四歩△6七金▲6一飛成△同銀▲7三歩成△同桂▲8三銀△同玉▲7五桂以下詰み。

この手順は、後手は角と金の交換から△5八金と張り付いて先手も玉が薄いので神経を使う展開ですが、どこかのタイミングで▲7四歩と取り込み▲6一龍から▲7三歩成△同桂▲8三銀として▲7五桂を決め手にするイメージです。

この手順も決してやさしくはないですが、手の流れとして先手は駒がたくさん入れば▲6一龍から決めにいくという感じで、それまで先手がぎりぎりのところで辛抱する指し方です。

後手の強襲の対応が参考になった1局でした。