9筋の重たい香車を活用する

上図は、先後逆で▲8六銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-393で後手有利。

対局中は、銀と香車の交換ですが後手が少し攻めているので指しやすいと思っていました。

ただし先手は、9四の角と持ち駒の銀で後手の飛車と7二の金を狙う手があるので注意が必要です。

本譜は△9三香▲9五銀△9四香▲同銀でソフトの評価値-344で後手有利と進みましたが、角と香車2枚の交換なので後手が少しもったいなかったかもしれません。

香車はじっくりと9筋で成りこんで活用したかったので、ややさっぱりしすぎたようです。

△9三香では△9八香成がありました。

△9八香成▲4五銀△9三香で、ソフトの評価値-635で後手有利。

この手順は、△9八香成と9筋にいた香車を活用する自然な手ですが、全く見えていませんでした。

このあたりは腰が据わっていないというか、盤面が見えていないという感じです。

▲4五銀は受けてもきりがないので攻め味をつけた手ですが、後手にはまだ響いていません。

▲4五銀には△9三香として打った香車が活用できています。

このような局面で先手の8筋に歩が打てれば▲8三歩のような手があるのですが、二歩なので打てません。

ただし、対局中はこのような手も考えていたようで8八に歩がいるのをうっかりしていました。

以前に部分的に似たような将棋を指してそのときは8筋の歩がなかったので、それが残像に残っていたのかもしれません。

△9三香以下▲7二角成△同飛▲8三銀△5二飛で、ソフトの評価値-555で後手有利。

この手順は、△9三香に▲7二角成△同飛とする展開で、7二の金が角と交換できて後手満足です。

以下▲8三銀に△5二飛と逃げて先手は持ち駒が少なく、まだ後手の5二の飛車をいじめる展開にはならないので後手が指せそうです。

まだ先手玉はしっかりしていますが、後手は△3三銀と壁銀を解消してからどこかで△3九角のような手を狙ってどうかという展開です。

9筋の重たい香車を活用するのが参考になった1局でした。

腰掛銀で攻めの桂馬を狙われたときの対応

上図は、角換わりからの進展で△3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+482で先手有利。

後手は角換わりから銀矢倉に組んだ展開に先手は▲4八金と▲2九飛型で組んだ進行です。

対局中は△3五歩と桂馬の頭を狙われ少し先手が指しにくいかと思っていたのですが、ソフトの評価値が先手有利だったのが意外でした。

先手有利なのは、やや後手の攻めに銀がいないため軽いということかもしれません。

本譜は先に桂馬を取られてもいいと思って▲3五同歩としました。

▲3五同歩△6五桂▲6六銀△3六歩で、ソフトの評価値+465で先手有利。

この手順は、△3六歩と打たれることで桂馬が取られるのですが、先手も▲6五銀右や▲6五銀直で桂馬を取り返す形です。

後手は歩を使って桂馬を取りにいっているので、やや歩損をしています。

それに対して先手はやや形が崩れているので神経を使いますが、先手有利だったのは全く気がつきませんでした。

ここから実戦は▲7三角△3七歩成▲同金△6一飛でソフトの評価値+513で先手有利と進みましたが、△3六歩には▲6五銀右もあったようです。

▲6五銀右△3七歩成▲同金△5四桂で、ソフトの評価値+525で先手有利。

この手順は、▲7三角と打つのでなく持ち駒に角を残したままの展開で、△5四桂と打たれたら受け方がむずかしいと思ってやめました。

銀が守りづらいと思って指せなかったのですが、ここで面白い手がありました。

△5四桂以下▲同銀△同歩▲6七歩で、ソフトの評価値+527で先手有利。

この手順は、▲5四同銀とあっさり銀と桂馬を交換する手で、△同歩に▲6七歩としたから歩を打って受ける形です。

駒割りは銀と桂馬の交換ですが、後手は歩切れが大きく先手は低い構えでバランスがいいので指せるようです。

後手から将来△7五歩や△8六歩や△9五歩など暴れてくる手はありますが、先手も▲3四桂や▲2四桂や▲1六桂など手が広いので先手が面白いようです。

腰掛銀で攻めの桂馬を狙われたときの対応が参考になった1局でした。

簡単に駒損を回復されないようにする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で3四の飛車を△2四飛とぶつけた局面。ソフトの評価値+818で先手優勢。

この局面は後手が△2五桂と跳ねて▲同飛に△2四飛とぶつけた展開ですが、この瞬間は先手が桂得です。

飛車交換になりそうですが、先手は4七の銀が浮いているので銀をどうするかが課題です。

本譜は、△2四飛以下▲3五飛△3四歩▲2五歩△3五歩▲2四歩△同歩▲5六銀△4九飛で、ソフトの評価値+643で先手有利。

この手順の▲3五飛は歩切れを解消する手ですが、△3四歩に▲2五歩と打つ形なので、▲3五飛としなくても最初から▲2四同飛としてもほとんど変わらなかったと思います。

結局、飛車交換してから4七の銀が浮いているので▲5六銀と上がったのですが、△4九飛と打たれて次に△2九飛成が受けづらいのでややもったいなかったようです。

△4九飛に▲4七角と受ける手はありますが、△5四歩と突かれて△5五歩を狙われるとかえって先手が忙しい感じです。

▲3五飛では▲2四同飛がありました。

▲2四同飛△同歩▲5八銀で、ソフトの評価値+872で先手有利。

この手順は、あっさりと飛車交換してから▲5八銀と引いて自陣を固める手です。

4七の銀は▲5六銀に使うという先入観があると▲5八銀は見落としやすいかもしれません。

この局面はお互いに自陣が低い構えですが、先手の桂得です。

ここで後手の手番ですが、2九の桂馬と1九の香車を取って駒損を回復する狙いがあります。

▲5八銀に△2八飛なら、▲5六角△5四歩▲7六桂△6三銀左▲4一飛で、ソフトの評価値+1288で先手優勢。

この手順は、▲5六角と△2九飛成を受けるのがいい手のようで、△5四歩と突いて△5五歩を狙うのですが、▲7六桂と控えの桂馬を打って次に▲6四桂を狙います。

△6三銀左に▲4一飛と打って今度は▲8四桂を狙って、これは先手の理想的な展開です。

ここで大事なのは、▲5六角と打って△2九飛成に▲同角を用意して桂馬を取られないようにすることです。

△2九飛成と桂馬を取られると駒損が回復されさらに△1九龍と香車を取られると先手の香損になるので、駒損は避けたいです。

簡単に駒損を回復されないようにするのが大事だと分かった1局でした。

先手の攻め筋をどのように受けるか

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った手に△同銀に▲9一龍と香車を取った変化手順の局面。ソフトの評価値-1191で後手優勢。

実戦は▲9一龍で▲8五龍だったので変化手順ですが、このときに後手はどう指せばいいか分かっていませんでした。

先手の次の狙いは▲8四桂ですが、後手は攻め合いにいくかその前に一旦受けに回るかの判断が迷う局面です。

評価値はだいぶ後手がいいですが、ここまで差が開いているのは気がつきませんでした。

ここでは2通りの指し方があったようです。

1つは攻め合いで△2九馬とする手です。

△2九馬▲8四桂△7一銀打▲7二桂成△同銀で、ソフトの評価値-1353で後手優勢。

この手順は、▲8四桂に△7一銀と受けるのが少し気がつきにくい受け方で、駒を足して受けます。

指されれみればなるほどですが、多分実戦では見えていないような気がします。

やはり受けるときはしっかりと受けないといけないみたいです。

この受け方は先手にもう一枚桂馬があればおかわりの▲8四桂がありますが、この場合は桂馬はありません。

後手は次に△3八馬と金を取る手があるので後手が指せています。

もう1つの指し方は▲1九龍に△8一香と先に受ける手です。ソフトの評価値-1206で後手優勢。

この△8一香は▲8四桂と打つのを受けた手で、部分的な形では△8一歩ですが▲8四桂と打たれます。

▲1九龍△8一歩▲8四桂△7一銀として、8一に歩を置くことで後手陣が固くなるという考えもあるようですが、後手はまだ△2九馬が回ってきていないのでやや受けすぎのようです。

よって△8一香ですが、そこで▲8二歩とすれば△2九馬と進みます。

△8一香▲8二歩△2九馬▲4八金△3六飛▲8一歩成△8六桂で、ソフトの評価値-1956で後手優勢。

この手順は、▲8二歩と打たれると香車が取られる形ですが、この瞬間に後手は△2九馬と桂馬を取って次に△3八馬を狙います。

▲4八金と逃げれば△3六飛が一見ぬるいような手に見えてうっかりしやすいのですが、▲8一歩成に取ったばかりの桂馬を△8六桂と打つのが厳しいです。

この△8六桂も部分的には形の手ですが、取ったばかりなので打つのをうっかりしやすいです。

この手順は、次に△7八桂成と金を取った手が△6八成桂以下の詰めろなので、この攻め合いは後手の1手勝ちのようです。

先手の攻め筋をどのように受けるかが参考になった1局でした。

最終盤は厳しく寄せる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車からの進展で、△1五歩に▲同歩とした局面。ソフトの評価値-99970で後手勝勢。

この局面は、後手の金銀の駒得でここで後手の手番なので後手勝勢です。

後手玉は4枚の金駒で守っているのでよほどのことがない限りは逆転はなさそうです。

本譜は▲1五同歩△9九龍で、ソフトの評価値-5477で後手勝勢。

この手は確実に駒を補充して先手玉を寄せる意味で△9九龍としましたが、勝敗に影響はほとんどないとはいえだいぶ甘い手だったようです。

後手玉が安全ですので問題はないのですが、終盤の手としてはだいぶぬるかったようで、先手玉には寄せがありました。

△9九龍では△4九龍がありました。

△4九龍▲同銀△1六歩▲同玉△2五金で、ソフトの評価値-99994で後手勝勢。

この手順の△4九龍は後の寄せが見えていないと指せない手です。

▲同銀と取らせて△1六歩と叩いて▲同玉に△2五金が鋭いです。

指されてみればなるほどですが、ちょっとうっかりしやすい筋です。

△2五金▲同玉△3三桂▲2六玉△2五金▲1七玉△1五香まで。

この手順は、△2五金と捨ててから△3三桂と盤上の駒を活用する手で盤面全体を見ていないと指せない手です。

このような手は時間があれば読めるのでしょうが、時間のない将棋だと考えがまとまらずに指せない可能性が高いです。

△4九龍と△2五金は連動しているので、どちらの手も読めていないと指せないです。

部分的な形としてはよく見る筋ですが、実戦で指すと意外と寄せが見えていないということが多いです。

将棋の強さは最終盤の強さでもあるので、このようなときはびしっと寄せれるようになりたいです。

最終盤は厳しく寄せるのが参考になった1局でした。

だいぶ悪い局面の粘り方

上図は、横歩取り青野流からの進展で△2九馬と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-876で後手優勢。

この局面は一時的とはいえ後手が銀得でだいぶ後手がいいです。

先手は▲3二馬△同銀▲5一金とする筋はありますが、△4二玉で後手玉が寄りません。

駒損を回復するなら▲1一飛成や▲1一馬ですが、後手から△2八飛とされるのが厳しいです。

実戦は▲1一飛成△2八飛▲4八香△3八銀で、ソフトの評価値-2565で後手勝勢。

この手順は、▲1一飛成として駒損を回復して△2八飛に取った香車を▲4八香として埋める受け方ですが、△3八銀とはりつかれ△4七銀成と△4九銀不成の狙いで後手勝勢です。

実戦は△3八銀以下▲同金△同馬▲5九銀△2九飛成で、ソフトの評価値-3255で後手勝勢。

この手順は、△2九飛成が次に△4九馬▲6八玉△5九馬の詰めろで、詰めろの連続がかかって後手勝勢です。

▲1一飛成は駒損を回復する手だったですが、自玉がどんどん攻められてはまずいようです。

このようなときの粘り方がよく分からなかったのですが、ソフトは▲5五馬を推奨していました。ソフトの評価値-1350で後手優勢。

▲5五馬は後手からの△2八飛の王手に▲同馬を用意した手です。

元々がだいぶ先手が悪く、あまり指しようのない局面なのかもしれませんが、少しでも粘るのであればこのような手になるのかもしれません。

後手からの飛車を打たれてから攻められるというのを避けないといけないようです。

このような粘り方はたしかに大事かもしれません。

悪い局面が分かりやすい局面になって一本道のような展開になるのだけは避けた方がいいみたいです。

後手も別の決め手を探すような指し方だと少し神経を使います。

▲5五馬以下△5四歩▲3七馬△4五桂▲4六馬△6五桂▲6八銀で、ソフトの評価値-1154で後手優勢。

この手順の△5四歩は後手玉の玉頭なので少し指しづらいのですが、▲5四同馬なら△2八飛と打つ狙いです。

よって先手は▲3七馬と引いて辛抱しますが、このような手も辛抱するぞという気持ちがないと指せない手かもしれません。

後手も先手が辛抱するような指し方だと決めにいった方がいいか、長引かせた方がいいか迷いそうです。

以下後手の2枚の桂馬の攻めに▲6八銀と辛抱してまだだいぶ先手が悪いですが、後手も5三の地点があいているので、最初の局面より少し気持ちの悪い局面です。

だいぶ悪い局面の粘り方が参考になった1局でした。

▲9八香と上がった手をいかす

上図は、居飛車対振り飛車の進展から△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+149で互角。

△4五歩は先手の▲9八香を見ての手なので先手の居飛車穴熊をけん制する手です。

対局中は、ここで穴熊に組むのは少し凝りすぎかと思い▲7八銀としました。

本譜は▲7八銀△3五歩▲6六歩△4四飛▲6五歩で、ソフトの評価値̟-9で互角。

この手順は、穴熊模様から左美濃に組んで▲6五歩と位を取る展開です。

この指し方は固さよりバランスを取った指し方でたまに見るのですが、評価値は互角の範囲ですが少し下がっているのが気になります。

美濃に組んでも9筋の位を取られて▲9八香の一手があまり意味がないということかもしれません。

▲7八銀では▲3三角成がありました。

▲3三角成△同銀▲9九玉で、ソフトの評価値+160で互角。

この手順は、数手前の▲9八香と上がった手をいかす進行で、角交換をしてから▲9九玉と穴熊に囲います。

穴熊はまだ完成していませんが、次に▲8八銀とすれば一応完成します。

▲9九玉に△3五歩なら、▲8八銀△3二金▲6八金寄△4四飛▲7九金で、ソフトの評価値+97で互角。

この手順は、先手は▲6八金寄から穴熊にする展開で、後手からいつでも△3九角の筋があるので5七の銀に紐をつける▲6八金寄としています。

後手は△3二金と△4四飛ということでバランスを取る指し方で難しいですが、先手も穴熊が完成しているのでいい勝負のようです。

▲9九玉に△4四銀なら、▲2四歩△同歩▲同飛△2二歩▲6六銀で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の△4四銀は△3五銀から△4六歩を狙った手で部分的には▲2四歩があるのでやや無理筋ですが、先手の穴熊が未完成で9九の玉のコビンがあいているので、後手から動く手です。

先手は2筋の交換をして△2二歩に▲6六銀として、後手からの△3三角といった角の王手のラインを止めた手でこれからの将棋のようです。

このような展開なら▲9八香と上がった手は役に立っているようです。

▲9八香と上がった手をいかすのが参考になった1局でした。

大駒を交換して持ち駒にする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3七歩成とした局面。ソフトの評価値+233で互角。

この局面は▲3七同飛か▲3七同桂かのどちらかが浮かびますが、対局中は少し迷いました。

別の手で△3七歩成に▲3五歩もありそうですが、△3八と▲3四歩△4八とで後手のと金が働いているのでこの場合は後手がいいです。ソフトの評価値-587で後手有利。

実戦は▲3七同桂△2七銀▲3五歩△同角で、ソフトの評価値+84で互角。

この手順は、遊んでいた2九の桂馬を少しでも活用として後手の2筋と3筋の攻めを重たくさせようとしたのですが、▲3五歩に△同角と取られる手をうっかりして後手の駒が捌けてきた感じです。

先手はゆっくりした流れから2一の桂馬と1一の香車を取りたかったのですがちょっと失敗したみたいです。

先手の飛車もあまり働きがよくないので、この場合はだいぶ損をしています。

▲3七同桂では▲3七同飛がありました。

▲3七同飛△同飛成▲同桂で、ソフトの評価値+183で互角。

この手順は、飛車交換でお互いの持ち駒に飛車が入る展開です。

ここで後手の手番ですが、先手は▲2一歩成から▲7四桂が狙いです。

▲3七同桂に△4九飛なら▲2一歩成△5八歩▲7四桂△5九歩成▲3一飛△6九と▲8二桂成△同玉▲5四銀で、ソフトの評価値+476で先手有利。

この手順は、桂馬を取ってから▲7四桂が狙いの一手ですが、後手も△4九飛から△5八歩と垂れ歩を打ってと金を作る展開でお互いの角が逃げないのが興味深くやや先手が指せそうです。

▲3七同桂に△5七歩なら▲同角△5九飛▲6六銀で、ソフトの評価値+380で先手有利。

この手順は、△5七歩の垂れ歩に▲同角としてから△5九飛と打つ手ですが、▲6六銀と銀を引いて使って先手も指せるようです。

これらの手順より、先手は飛車を交換してから持ち駒にした方が手が広かったようです。

大駒を交換して持ち駒にするのが参考になった1局でした。

簡単に駒損しない

上図は、2枚銀からの中盤戦で△8八歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-1063で後手優勢。

この局面は、角と銀桂の交換で2枚替えで先手が少し駒得ですが、後手は守りもしっかりして龍を作っているのが大きく後手優勢のようです。

△8八歩は一見ゆっくりしているようでも先手から有効な手がなければ、△8九歩成と駒損を回復されと金攻めが間に合ってきます。

実戦は△8八歩以下▲2五歩△同歩▲2四歩△同金▲2五桂△2八歩▲同飛△8九歩成で、ソフトの評価値-1084で後手優勢。

この手順は、8筋の受けを放棄して2筋からあやを求めたのですが、しっかり受けられて△8九歩成とされると、相変わらず先手が苦しいです。

▲2五歩では2通りの指し方がありました。

1つは、▲2五歩で▲7七金△8二龍▲8四歩で、ソフトの評価値-1030で後手優勢。

この手順は、▲7七金と龍にあてて△8二龍に▲8四歩とする手です。

▲8四歩は一時的に後手の龍の働きをおさえる手ですが、このような手がなかなか浮かびません。

▲8四歩に△8九歩成なら▲同飛で、ソフトの評価値-1104で後手優勢。

この手は▲8九同飛とすることで次に▲8三歩成を楽しみにする手です。

実戦的には▲8九同飛に△7六歩のような手があってまだ先手が苦しいですが、元々の局面が先手が苦しいので仕方ないです。

▲8四歩に△同龍なら▲9七桂で、ソフトの評価値-1043で後手優勢。

この手は△8四同龍に▲9七桂と駒損をさけて逃げた手ですが、大駒は近づけて受けよで場合によっては▲8五歩と打って後手の龍の活用をはばむ展開です。

もう1つは、▲2五歩で▲7七桂△7六歩▲7八銀で、ソフトの評価値-1081で後手優勢。

この手順は、▲7七桂と逃げて△7六歩と打たれるとお手伝いのような手に見えますが、▲7八銀と打って先手を取って受けます。

この▲7八銀もなかなか浮かびませんが、△8二龍ならそこで▲6五桂と逃げます。

▲6五桂に△6四歩なら、▲5四歩△6五歩▲2五歩△同歩▲同飛△2四歩▲6五飛で、ソフトの評価値-949で後手優勢。

この手順は結局後手から桂馬を取られるのですが、その間に先手は飛車の活用ができた展開なので、苦しいながらも先手も楽しみができたようです。

どちらの手順も桂馬を簡単に取られないように7筋と8筋の駒を投入しているのが興味深いです。

簡単に駒損しないのが参考になった1局でした。

横歩取り青野流の大駒の交換

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△7七角成と角を交換した局面。ソフトの評価値+74で互角。

この手に対して先手は▲7七同桂か▲7七同金で、実戦は▲7七同桂だったのですがこれはよくありそうな展開です。

本譜は▲7七同桂△5五角▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4二銀▲2三歩△同金▲8四飛△4五桂で、ソフトの評価値+109で互角。

この手順は、部分的によくでる手で▲2二歩に△同角では▲6八銀と受けられて後手の攻めが止まってしまいます。

よって△3三桂で▲2一歩成とされますが△4二銀と逃げる展開です。

以下▲2三歩の垂らしに△同金に▲8四飛と回った局面は▲8一飛成と▲2四歩で先手が成功かと思いがちですが、△4五桂と強く跳ねて次に△7七角成と△3七歩があっていい勝負のようです。

ただし最初の局面で▲7七同金も気になっていました。

▲7七同金△7四飛▲同飛△同歩▲4六角△7三角▲同角成△同桂▲4六角△7二銀で、ソフトの評価値-29で互角。

この手順は、▲7七同金に△7四飛として飛車も交換する展開です。

以下▲4六角に△7三角と合わせて▲同角成に△同桂として後手はいつでも△6五桂の筋を狙います。

先手の7七の金が△6五桂とすることで金取りになるのが大きいです。

再度の▲4六角では▲5五角や▲8三角も気になりますが、▲5五角には△8五飛、▲8三角には△2七歩成▲同銀△5五角のような切り返しがあります。

▲4六角は△5五角のような筋を受けるために先着した手で、△7二銀と上がってどうかという感じです。

△7二銀に▲8二飛と打って次に▲7三角成とする手が気になります。

▲8二飛△6四歩▲同角△8一歩▲8六飛成△2七歩成▲同銀△2四飛で、ソフトの評価値-468で後手有利。

この手順は△6四歩とややサーカスみたいな受け方ですが、▲同角として先手の駒のバランスが崩れてから△8一歩と手堅く受けて△2七歩成から△2四飛で技がかかった展開です。

この手順はややうまくいきすぎですが、実戦にでてきてもおかしくない変化のようで、このあたりはまだ色々な手がありそうです。

横歩取り青野流の大駒の交換が参考になった1局でした。